わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

イサム・ノグチ展へ

 六時起床。今朝も涼しく過ごしやすい。空の表情もやはり秋めいている。八月上旬までの殺人的な気温上昇はなんだったのだろうと考えてしまうが、これが季節の移り変わり、ということなのか。

 午前中は掃除。そして足の調子が相変わらずよくないので接骨院へ。

 午後は妻と初台のオペラシティへ。最近気になっている彫刻家(というより総合美術家って感じだけど)のイサム・ノグチ展を見た。実は、プロダクトデザインのAKARIシリーズ以外は初見。キュビズムの影響が色濃いものから、アニミズム的なもの、縄文の雰囲気が漂うもの、李香蘭と結婚した頃の大家さんだった魯山人の影響が強いものなど、わかってはいたけれど、作風の幅広さ、そして一つひとつの形状の美しさに圧倒された。個人的に一番よかったのは、水墨画風のドローイングだったりするのだけれど。イサム・ノグチは生い立ちや個性が強烈なのだが、作風と手掛けた領域が幅広すぎて、どうしてもぼんやりしてしまう。ピカソと言えばキュビズムクリムトと言えば金色と女性、藤田と言えば乳白色…といった「といえば」感が希薄。アイコンを持たない芸術家、というか。だからこそ、一つひとつの仕事を丁寧に見ていく必要があるんだろうなあ。

 

▼一部の作品は撮影可能でした。

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イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─|東京オペラシティアートギャラリー

 

 ついでに、同時開催していた抽象画中心の収蔵作品展と、若手美術家を応援する「project N」の木村彩子展も観た。テキスチャー感の強い抽象画は好き。そこにどんな具象を見出すかという自分の想像力に委ねる部分もあるのだけれど、それよりも、単純にそこにある雰囲気を飲み込んでみる、という見方をしたほうが、面白かったりする。そして木村彩子。水彩のような軽妙なタッチで植物を描いているのだが、複数の植物が雑多に生え咲き乱れる様子をパステルで描いた世界観はちょっと天国的というか、この世ならざる雰囲気と、一方で地に足の付いた生命賛歌的な雰囲気が混在していて、ものすごく面白かった。

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 新宿へ移動。はとこの店「王冠印雑貨店」も出展している保護犬・保護猫イベント「みんなイヌ みんなネコ」へ。妻のイラストを使った手ぬぐいやデニムトートなども売られていた。だいぶ好評みたい。うれしい。ほか、犬猫の保護団体のオリジナルグッズも売られていた。収益の一部は活動費に充てられるのだと思う。このイベント、物販スペースとは別に、Instagramで集められた保護犬・保護猫たちの写真と飼い主からのメッセージが展示されている。半分くらいはいわゆる私的な「ポエム」のオンパレードだったけれど、冷静に飼い主としての責務や命の尊さ、イヌやネコを飼うことの意味・意義を訴えるメッセージも多く、いい流れができつつあるのだなあ、と実感。保護猫譲渡会もやっていた。こちらもかなりにぎわっているし、団体の方も受け入れを検討している方も、真剣に猫たちと向き合っている姿が美しいと思った。わが家は専従インコとの同居が不可能という理由で保護猫は断念したが、ペットを飼いたいのなら、ぜひ保護犬保護猫を飼うことを選択肢に入れてほしい。「(店で)買う」→「飼う」だけが方法ではない。ただ、保護団体の考え方の先鋭化もちょっと気になっている。命を守るためには厳しい譲渡基準が必要なのだけれど、これを満たすには相当の知識と覚悟、そして環境づくりが必要。今以上に厳しくなると、保護犬保護猫を飼うという行為がどんどんマイナー化してしまう。とはいえ、厳しい基準を設けないと、結果的に犬猫の殺処分が増えてしまう。団体による地道な啓発と法整備に頼るしかないのかな…。

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www.keionet.com

 

 夕食はピザとサラダ。ランニングや筋トレ、エアロバイクは今日はやめて、完全休養に。マッサージとストレッチにとどめておいた。

 

 読書は保坂和志「鉄の胡蝶は記憶の歳月に夢を彫るか(2)」(「群像」2018年9月号掲載)。「やれるかも委員会」を哲学的に考察していて面白かった。ただし論理的ではなく情動的に、って感じだったけど。

 

 

群像 2018年 09 月号 [雑誌]

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ハレルヤ

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季節の記憶 (中公文庫)

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未明の闘争(上) (講談社文庫)

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猫の散歩道 (中公文庫)

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チャーちゃん (福音館の単行本)

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猫に時間の流れる (中公文庫)

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