六時起床。まだノドの痛みが残っている。雨は降っていないようだ。身支度、朝食と最低限の掃除を済ませ、少し横になる。
夕方、寝ていることに飽きたので起床。気怠さはしつこく残るが、ノドはあまり痛んでいない。夜までのんびりと過ごした。夕食を食べながら「日曜美術館」。工芸特集。用の美を超えた、美のための美の道具、という感じ。とても楽しめた。作家のみなさんの探究心のすさまじさと技巧(のための経験と鍛錬)には頭が下がる。
二十一時ごろからだろうか、台風の気配が濃くなってきた。時折強まる雨足、そして微かな恐怖感を伴う風の音。時折、異物の音が混じる。
読書は保坂和志「鉄の胡蝶は歳月に夢の記憶を彫るか(3)」(「群像」2018年10月号掲載)。今回の長編、テーマは性欲なのか? いや、ぼくらが普通に考えるテーマは、おそらく決めていないのだろうけれど。