五時四十五分起床。葵が起こしに来ない。寒くて億劫になったようだ。今年は秋が長いという。その長い秋に、少しずつ終わりが近づいているらしい。どんぐり、ぎんなんの実の匂い、オナガガモやコガモの渡り、ススキ、オギ。小さなものを数えているうちに、イチョウの木は黄金色になり、やがて丸裸になる。ほかの落葉樹も、みな裸になる。一方、人はしっかりと着込む。今朝は厚着の人を多く見かけた。
朝日が雲の切れ目から細く差し込んでいたが、どうやらそこに雨雲が突撃してきたようで、身支度を済ませ仕事に取りかかりはじめたところで、雨が降りはじめた。だが、あっという間にやんだようだ。昨日も、「時雨」という言葉を日記に書いたなと思い出しつつ、残り半分というところまで来た子ども向け案件の企画の手を進めた。
夕方、なんとかケリがついたところで長めに散歩。6kmを1時間。軽く汗ばんだ。
▼人を起こすという重大な任務を放棄して惰眠をむさぼる。
▼時雨と言えば。読んだことありませんが。
▼こんな本を見つけた。「雨」だけで一冊つくれるということか。
おもしろいので内容紹介文を引用。
季語から気象用語、各地の方言まで、雨にまつわる言葉だけを約1200語集めた辞典。花時雨、狐の嫁入り、半夏雨、秋霖、氷雨…。日本の雨は四季のうつろいとともにその様相が千変万化する。そのさまざまな雨の姿をとらえ、日本語には、陰翳深くうつくしいことばが数多くある。雨は文学作品にもたびたび描かれ、詩歌にもよまれてきた。これらの「雨」をあらわすことば、「雨」にまつわることばを集めた辞典。(講談社学術文庫)