わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(20)

「群像」2019年2月号掲載。

 なんだろ、「群像」における「男はつらいよ」じゃないけど、そんな感じの存在感になりつつあるようなw

 白菜の漬け物を仕込む作業中に倒れ病院に運ばれた女性の手を握る夫。その手に、漬物の塩のじゃりっとした粒が付く。女性はそのままなくなってしまうが、不思議な感覚だけが妻の記憶とともに、少しだけ冗談みたいなユーモアを帯びながら、残っていく。すごいエピソードだなあ。

 

 

群像 2019年 02 月号 [雑誌]

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雪沼とその周辺 (新潮文庫)

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河岸忘日抄 (新潮文庫)

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