六時起床。六時間眠ったことになる。いつもより三十分から一時間長い。これだけでは寝不足と疲労は解消しなさそうだが、それでも気分はさわやかだ。布団を干し、シーツを洗濯した。
午前中は掃除。妻は「猫の額」に出かけ、僕は仕事。某ネット通販の仕事を延々と。手書きでのアイデア出しに際は、腱鞘炎が悪化してきたので手に負担がかかりにくい万年筆を使っているのだが、数本あるペンを取っ換え引っ換えしたり、インクを交換する衝動に駆られたりするので厄介だ。だがそう思っているときは大抵集中できていない時で、脳味噌がうまく回転し始めれば、そんな欲求はたちまち消える。
寝不足が尾を引いているような気がしているのに加え、鼻水がちびちびと出つづけ、痰もよく絡んでいる。風邪っぽい気がするのでランニングはしないことにし、一時間かけてしっかりクネクネとストレッチした。
読書は多和田葉子「星に仄めかされて(6)」(「群像」2016年6月号掲載)。幼児の言葉(音だけ?)に関する描写が秀逸。音の面白さと成長とを、母親の気分や悩みや喜びをうまく織り交ぜながら、少しひねくれた視点から巧みに描いている。