わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

霧雨と二〇世紀

 六時起床。霧雨。いつやむか、と何度も窓外を覗きつづけたが、夜まで途切れることはなかった。

 午前中は掃除、アイロン、買い出しと家事に精を出し、午後は読書やらAmazon Primeで最近お気に入りの科学系・宇宙系ドキュメンタリーを見たりして過ごした。

 

 松浦寿輝×沼野充義×田中純「徹底討論 二〇世紀の思想・文学・芸術」(「群像」2019年7月号掲載)。フランス文学に精通した詩人/小説化、ロシア文学者・翻訳家、思想史研究家の三名が、まさにこのまんまのテーマについてあれこれ議論し合うわけなのだが、複雑化・多様化が加速しはじめるこの百年間は容易に語れるようなテーマではない。でも、冒頭の松浦による長い前置きを読んだだけでもその複雑さ、多様さの相関関係がなんとなく読み取れて、おもしろい。ぼくも大学時代はドイツを中心にだけれど、「疾風怒濤」の文学運動の時代から現代に至るまでの文学・哲学・芸術・社会の相関関係を俯瞰的に把握するという趣旨のゼミにいたので、とても興味深かった。

 

群像 2019年 07 月号 [雑誌]

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人外

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チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

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都市の詩学―場所の記憶と徴候

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