わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大澤真幸「〈世界史〉の哲学(121) 近代篇36 存在論的に未完成な共同体」

「群像」2019年12月号掲載。作者が考えるネーション(近代国家、と捉えていいと思う)の条件が非常に面白く納得できたので、要約してメモしておく。

  1. ネーションとは人々の共同体であるにも関わらず、それ構成するメンバーはほとんどが互いに面識がない。
  2. ネーションおよびそのメンバーはは自身の限界/境界を自覚している。国境、国籍。
  3. ネーションのメンバーには水平的な同志愛がある。
  4. ネーションは主権を持とうとする。政治的な単位を志向する。

 

 この連載、(第1回からではないけれど)ずっと読みつづけているが、ついにここまで来たか、という感じ。あと2年くらいで終わっちゃうのかな。

 

 

群像 2019年 12 月号 [雑誌]

群像 2019年 12 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 雑誌
 

 

 

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