わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「特別展 中野嘉之の世界」→サイトウマサミツ/まさき/本多厚二「Mercadinho '20」

 五時四十分起床。冬晴れ。気温も冬相応に下がっているようだ。まもなくバレンタインがやって来る。このカタカナ六文字を見ると、高校一年生の時、陸上部の部室でその日誰からもチョコレートをもらえなかった者同士でダラダラ無駄話をしていたことを思い出す。おなじ高校生の時、義理だの本命だのとチョコレートをいただいた思い出もあるのだが、なぜかそちらの記憶は掘り起こさないと思い出せない。もらえたか、まだもらえてない、ほしいのか、欲しくない、欲しいけど、うおー、チョコ食いてー。ゲラゲラゲラ。そう話し合い笑い合った仲間のうち、一人は不慮の事故で亡くなった。もう一人は仙台で被災したが、今も元気だ。

 午前中は仕事。

 午後は妻と外出。郷さくら美術館で「特別展 中野嘉之の世界」を観る。宇宙すら感じさせるスケール感の大きさ、そして抽象画かと思うくらい不思議な技巧に圧倒されっぱなしだった。日本画は自然を描くことが多いが、中野さんは館内で流れていたインタビュー映像の中で、西洋画のように風景をスケッチするのではなくて、一度それを記憶にとどめ、どう描くかをイメージしてから描きはじめるのが日本画だ、といったことを話されていたが、だとすれば、日本画とはイメージ化する芸術であり、それがイデアルな方向に向かう場合もあれば、抽象化の方向に向かう場合もある、ということなのだろう。

satosakura.localinfo.jp

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 四谷三丁目へ移動し、コーヒーとギャラリーの店「ゑいじう」へ。サイトウマサミツ/まさき/本多厚二のグループ展「Mercadinho '20」を観る。作風の異なる三人のイラストレーターが、小さめの作品を中心に楽しく展示している。まさきさん、本多さんとはお会いすることができた。皆さんの作品のポストカードを数枚購入。コーヒーをいただいてから帰宅。

 

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misorogi2019.nonc.jp

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 夕食は荻窪タウンセブンの地下に入っている「にくのくに」で買ったハンバーグ弁当と牛煮込み入りメンチ(だったかな)弁当を妻と分け合った。「にくのくに」の店員のお姉さん、以前派手な髪色をしていたので覚えていたのだが、今日久々に見かけたら、左足をケガしていた。骨折だろうか。お大事に。

 

 

 

 

 

断片と物語

 五時四十分起床。曇りがちだが青空も広がっている。

 仕事。某美容系案件を黙々と。夕方、ウォーキングを兼ねて整骨院へ。腱鞘炎の治療。痛みはかなりなくなっている。こうしてキーボードを使うことも、鉛筆であれこれ書くこともできる。

 夕食は鮭のムニエルを食べた。

 

 読書は佐々木敦全体論と有限 -ひとつの「小説」論-」(14)。ロラン=バルトが残した小説の草稿、そして「小説の準備」と題された一連の講義について。断片を物語化することが、小説なのかもしれない。ちょっと引用。

 

つまり断片性とは、何らかの意味で想定もしくは加工される全体の一部分ということではなく、反=全体性のことなのだ。そして反=全体性だけが、全体性へと至る道なのだ。そうでなければ、小説は長ければ長いほど、全体に近づくことになってしまう。だが実際には、ごく短い小説が世界を丸ごと包含する、ということが起こりえる(それはボルヘス的な無限の内包というより、ある種の絵画がしていることに近い)。

 

 断片の集合体が全体としての物語ということではなく、断片が反=全体として単独で存在しうること自体が、物語となり、言語を小説化していく。そういうことなのだと思った。

 

 

府中へ

 六時起床。手首の痛み、かなり和らいでる。でもキーを叩くとまだ少し違和感が。

 冬晴れ。機能より気温は低いようだ。北風も吹いている。

 午前中は家事に専念。午後は妻と府中市美術館へ。青木野枝の展覧会を観る。ついでに常設展。府中市美術館の近辺、とてもいい環境だ。スポーツを楽しめる場所や子どもたちが遊べる場所、噴水、と人が集まる場所にあるといいな、という要素がたくさんある。

▼タイトルロゴが美しい。フォントと組み方のバランスがいいんだろうな。白場の使い方もステキ。

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▼鉄とプラスチック?の波板でできた塔のような作品。撮影可能だった。

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▼地域住民から集めた使いかけの石けんを使った作品。賽の河原のような。いいニオイがしました。

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▼若林奮の「地下のデイジー」という作品。この下にずずずっと長ーく伸びた彫刻作品。本体が地域を支える大地に埋まっている。

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 吉祥寺へ移動。パルコに入っているスポーツショップでランニングシューズを新調した。アシックスのゲルカヤノ26。もともとはアメリカ人アマチュアランナーのレース用シューズらしいが、日本ではトレーニング用、そして初心者のフルマラソン用として販売されている。とにかくホールドがしっかりしていて、着地で足がブレにくいので、ケガもしにくい。とても気に入っている。

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 夕食は吉祥寺アトレで買ったソーセージやハムのセットとわさび菜のサラダ。うまし。

 

 ▼JR東日本で開催中のガンダムスタンプラリー。西荻窪はコレ。Zガンダムに登場するモビルスーツらしい。ゼータは映画版は観たけどテレビ版を観てないから、よくわかんないんだよね。ZZは観てないし…。すごい手作り作品がいっしょに展示されてた。手が作業用のゴム手袋。

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府中へ

 六時起床。手首の痛み、かなり和らいでる。でもキーを叩くとまだ少し違和感が。

 冬晴れ。機能より気温は低いようだ。北風も吹いている。

 午前中は家事に専念。午後は妻と府中市美術館へ。青木野枝の展覧会を観る。ついでに常設展。府中市美術館の近辺、とてもいい環境だ。スポーツを楽しめる場所や子どもたちが遊べる場所、噴水、と人が集まる場所にあるといいな、という要素がたくさんある。

▼タイトルロゴが美しい。フォントと組み方のバランスがいいんだろうな。白場の使い方もステキ。

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▼鉄とプラスチック?の波板でできた塔のような作品。撮影可能だった。

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▼地域住民から集めた使いかけの石けんを使った作品。賽の河原のような。いいニオイがしました。

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▼若林奮の「地下のデイジー」という作品。この下にずずずっと長ーく伸びた彫刻作品。本体が地域を支える大地に埋まっている。

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 吉祥寺へ移動。パルコに入っているスポーツショップでランニングシューズを新調した。アシックスのゲルカヤノ26。もともとはアメリカ人アマチュアランナーのレース用シューズらしいが、日本ではトレーニング用、そして初心者のフルマラソン用として販売されている。とにかくホールドがしっかりしていて、着地で足がブレにくいので、ケガもしにくい。とても気に入っている。

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 夕食は吉祥寺アトレで買ったソーセージやハムのセットとわさび菜のサラダ。うまし。

 

 

青木野枝「霧と鉄と山と」

 日曜美術館のアートシーンや、「美術手帖」だったかな、のサイトで紹介されていて気になったので行ってみた。メインで使われているのは鉄。近くで見ると切断したり溶接したりビス留めしたりガラスをはめ込んだり、とかなり無骨な作り方をしているというのに、いずれも数メートルはある大きな彫刻たちはなぜか軽やかで、生命的で、かつ都市のようにも見える。都市とは人々の生活の集合体だが、そのための場でもあり、場としての都市は無機質だ。だが、有機的である。そんな都市のような二面性を、今回の作品からも感じた。

 常設展も見応えあったなあ。

 

www.city.fuchu.tokyo.jp

府中市美術館のサイトより。

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流れのなかにひかりのかたまり

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  • 作者:青木 野枝
  • 出版社/メーカー: 左右社
  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: 単行本
 
空間に線を引く─彫刻とデッサン

空間に線を引く─彫刻とデッサン

 
青木野枝 AOKI Noe “Protoplasm”

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  • 作者:青木野枝
  • 出版社/メーカー: ハシモトアートオフィス
  • 発売日: 2014
  • メディア: ペーパーバック
 

 

翔んで茨城

 六時起床。昨夜、突然感じた手首の異常な痛みは、目覚めるとかなり治まってはいたが、万全というわけではない。右手を気づかいながら身支度を済ませてから、整骨院へ。西荻窪の駅前をちょっとうろついて探してみたが、ネットでの評判もよさそうなところを選び、入ってみた。丁寧なヒアリングと手首の状態確認から、腱鞘炎が手首の軽い捻挫によって悪化したのだろう、と判断。マッサージ、低周波のような機械、超音波、と三段階の施術で、さらによくなった気がする。しばらく通う予定。

 午後はランニングへ。妻が自転車で伴走してくれた。先々週に感じた右足の違和感はすっかり消えているが、念のためスローペースで走ることに。11.5kmを1時間8分。

 キムチ鍋で夕食を済ませてから、フジテレビで放送していた映画「翔んで埼玉」を観た。ばかばかしくて最高。千葉と埼玉は救われているが、ぼくの実家の古河市がある茨城はバカにされたままだなあー。ま、古河市は茨城、栃木、埼玉、群馬の県境にあって千葉も近く、県庁所在地の水戸までもっとも行きにくい市という茨城アイデンティティがほとんどない地域なので、どうでもいいけれど。実際、茨城のことがよくわからない。

 

 

翔んで埼玉

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  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: Prime Video
 
このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS)

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  • 作者:魔夜 峰央
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2015/12/24
  • メディア: 単行本
 
翔んで埼玉

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地域批評シリーズ25 これでいいのか茨城県

地域批評シリーズ25 これでいいのか茨城県

 

 

今日の事件簿

  • 天王洲でバッタリ事件
  • 手首が急に痛み出した事件
  • ドケルバン病かも事件
  • 明日整形外科に行ってきます事件

 

お医者さんのがっちり手首サポーター M

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