五時起床。昨夜は猛烈な下痢でダウン。そして朝はのどが痛む。発熱はない。ちょっとおかしいので九時にかかりつけのクリニックへ電話し、夕方に診察してもらうことに。どうやら、プール熱などの原因のアデノウイルスらしい。薬をあれこれいただいた。
妻はコロナのワクチン接種1回目。発熱があり、ちょっとつらそう。
読書は保坂和志「鉄の胡蝶は歳月に夢は記憶は彫るか(36)」(「群像」2021年8月号掲載)、青空文庫でこっそり読み進めている徳田秋声「足迹」。
五時四十分起床。今朝もまた暑い。妻がちょっと体調不良。発熱はないが軽く咳が出ている。ぼくも少し喘息気味。今日は一日、外出することもなくのんびり過ごした。ランニングは少し不安があるので今日はヤメにし、明日、調子がよかったらすることにした。
三浦雅士『孤独の発明 または言語の政治学』。「第十二章 赤ん坊は攻撃だ」。乳幼児と母親との関係性、他の動物と違って対面で授乳する(そして性行為も対面で行い)という人間の、他の哺乳類との決定的な違いが視覚的なイメージの広がり、例えば自分自身を(イメージで視覚的に補完しながら)俯瞰するような視点を持てるということを生み、それが自我、自己認識、そして「孤独」というものへとつながっていく。そのプロセスの中で、自己表出と意思疎通の手段として必然的に言語が発生していく……という解釈でいいのだろうか。
五時四十分起床。昨日は打ち合わせのために外出し、買い物をしてから帰ってきたら軽度だが喘息発作が起こり、少々しんどかった。夜には落ち着き、朝はまったく問題なく起床できたのでよかった。発作のトリガーはだいたいわかっているので(おそらく手首の痛みがひどかったので使ったフェルビナク配合の消炎鎮痛剤)、これを徹底的に避ければこんな状態にはならない。とはいえ、不明の要素もあったりするので、しばらくは何を食べてどんな薬を使ったかをしっかり記録することにした。めんどくさいが、まあ、しかたない。
ぼくの体調は戻ったが、今度は妻がちょっと調子悪そう。だが、一日寝ていたらすっかりよくなったようだ。
海の日。はじめから仕事する予定だったので、早朝から作業を開始。某生命保険会社の案件。作業していたら、オリンピック開会式の演出を担当する小林賢太郎が過去のコントでホロコーストをちゃかすようなセリフがあったために辞任になったというニュースが飛び込んできたのでびっくり。ラーメンズは(詳しくはないけれど)好きなので残念。彼が発表した謝罪文が素晴らしかったので、本当に反省しているし、今は本気で人を傷つけない笑いを追求しているんだな、と感心した。
夕方、クイーンズ伊勢丹へ。鰻がちょっとだけ乗ったお弁当を買って帰り、夕飯にした。
長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり(19)」(「群像」2021年8月号掲載)。しばらくは「ゴッホの家計簿」の謎から少し離れていた印象だったが、ここに来て急展開。あと数回分の連載で、真偽がわかるのかもしれない。それにしても……博物学的な世界観の作品。この世界は知と美の歓びに満ちている。そんなことをつい考えてしまう。
五時四十分起床。昨夜はひどい下痢に襲われたがすっかり回復した。問題なく飲食できる。
仕事。猛暑、激暑。ひどく日差しが強いが支払いなどの手続きのために銀行へ。午後は書斎にこもって仕事。資料としてなのだが、某クレジットカード会社の案件のためにYouTubeのコンテンツを見る必要があったので何本か見たが、仕事しているのかしていないのかがどんどんわからなくなる。
夕食は、先日スーパーで買ったカイノミを妻がグリルで焼いてくれた。うまし。
川上弘美「不眠症の伯爵のために」(「群像」2021年8月号掲載)。友人が今、(こんな顔をして)そこにいるという実感の曖昧さ。
長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり(19)」(「群像」2021年8月号掲載)。謎の書簡。