わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-01-22から1日間の記事一覧

古井由吉『詩の小路』

「6 鳴き出でよ」。グルウフィウスのソネット「人間の悲惨」。キリスト教的な世界観の中で書かれたにも関わらず、妙に無常的・仏教的な詩作もスゴイのだけれど、それ以上にこの章の書き出しがスゴイ。引用。 豚に真珠というところか。私などには所詮活かしよ…

雪のあと

七時三十分起床。雪は止んだようだ。朝日の反射で目が眩む。ぽた、ぽた、ぽたと雪解けの音が路地全体からざわめくように聞こえてくる。ときおり、ザザと大きな音がする。電線から、庇から雪が滑り落ちる。暖かな空気が雪を溶かしている。だが空気は冷たい。…