わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-01-23から1日間の記事一覧

深澤直人『デザインの輪郭』

「ふつう」論。「ふつう」という評価は「オリジナリティがない」であり「イマイチ」であり「どちらかというとよくない」である、という一般的な考えを飛び越え、「いいふつう」というものを提唱している。上質な「ふつう」こそがQOLを高める、ということ。デ…

古井由吉『詩の小路』

「8 歓喜の歌」。シラーの書いた「第九」の原詩を著者が読み解いている。全八連。むちゃくちゃ長かったんですな、原詩は。最後の審判のあとに、地獄なき世を要請する。そんな内容。そして考察はシラーからヘルダーリンへと移る。三十代、精神に不調を来す直…

霞が関・COFFEE MACHINE

霞が関ビル地下1階。珈琲はドリップ式。丁寧に煎れているようには見えないが、それでもまあ香味があって悪くはない。注目しておきたいのはパン。サンドイッチがウリのようだが、ぼくはセサミ系のパンが、ゴマの香ばしさとパン生地の甘味・うま味がマッチして…

言葉の手垢

七時起床。午前中から打ち合わせがあると、朝が慌ただしくなる。九時半には家を出なければならない。たとえば結露拭きなどを省略しさえすれば、多少の余裕は生まれるはずだ。だがそれができない。さぼることが嫌いな性分なのだ。いや、視点を変えれば日常の…