わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-02-27から1日間の記事一覧

田中小実昌『アメン父』

宗教心と宗教は違う、だから救いを求めてはいけない、宗教とはそんなものではない、と父は考えていたのではないか、と主人公(=コミさん)は語る。宗教心は「信仰」という言葉と置き換えてもいいのかな。父は、信じないものも集会所(教会)に呼び入れ、と…

大島弓子『綿の国星』1

カミサンが大絶賛している、少女漫画/ファンタジーの金字塔的作品。でも、ぼくにはちょっとかったるいかな。まあ、まだ二十ページくらいしか読んでないからなあ。

町田康『告白』

暴れ回り、侠客を半殺しにし、ペストルをぶっぱなし、造り酒屋の桶に牛分をぶち込む熊太郎弥五郎。むちゃくちゃなことをむちゃくちゃに書く。これは町田の専売特許。

満腹は最良の睡眠薬

二時三十分、花子が大騒ぎをはじめた。うろうろと部屋を歩き回り、フニャンフニャンと鳴き散らし、眠っているぼくの腹の上をズカズカと乗り歩き、枕元でガサガサゴソゴソとなんだかよくわからないことをしている。退屈らしい。腹も減ったようだ。小一時間か…