わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-03-26から1日間の記事一覧

古井由吉『辻』

「暖かい髭」読了。六十六歳になってから庚申堂と呼ばれるお堂に籠って眠るという奇行を繰り返す父親を迎えに行く次男、樋内。眠る父と会話する樋内。親子の絆とは、いや絆という言葉ははばかれる、単純に「関係」とするべきか、ともかくその「関係」、親子…

花見はタイミングがすべてである

八時起床。近ごろは、目覚めるころの、夜のうちに冷えた部屋の空気のよそよそしさを感じることが少なくなってきた。不自然な暖気をあたりに感じて、ふとそれが布団にくるまれて眠っていた自分と、その傍らで眠っていた花子が発した体熱なのだと気づく。体熱…