わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-04-14から1日間の記事一覧

村上春樹『海辺のカフカ』

今さらという感じだけれど、今読んでいる加藤典洋の『テクストから遠く離れて』で、作品世界に「語られないこと」を投げ込むことで成立している作品だと評されているのがムチャクチャ気になって購入。学生のころかなり読んだ作家だが、実は愛着はまるでない…

竹田青嗣『意味とエロス』

竹田のデビュー作らしい。「現象学こそがわれわれがとりうるもっともラディカルな哲学的態度」かあ。うーん、構造主義とかポスト構造主義の思想家の言ってることなんかを考えると現象学ってものすごーく独りよがりに思えるんだけど、ひょっとしたら二十一世…

澁澤龍彦『犬狼都市』

学生時代に読んでいる作品。澁澤作品の中では一番好きなのだが(って、そんなに読んでないけど)、なくしてしまったようなので。犬狼都市(キュノポリス) (福武文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1986/07メディア: 文庫 クリック: 7回この…

中沢新一『知天使のぶどう酒』

裏表紙の紹介欄にあった「詩的理性批判」という言葉に惹かれた。知天使(ケルビム)のぶどう酒 (河出文庫―文芸コレクション)作者: 中沢新一出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1995/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

山本昌代『緑色の濁ったお茶あるいは幸福の散歩道』

内容よりも、着眼点が、そして文体が気になる。スが多いと感じるのは、主語をはっきりさせていないからか。ひとつの文が短くやたらに改行が多いので、現代詩を読んでいるような感覚もある。

強烈な特長

遠慮したのだろうか。夕べの花子は、ベタな表現をすればいい子だった。騒がない。いや、正確に言えば騒いだ。だが昨夜に比べればかわいいものだ。ゴハンをくれとフニャフニャいうが、与えればもう鳴くことはない。満腹になって、あとは寝るだけ。ぼくも眠れ…