2006-05-20から1日間の記事一覧
文芸誌編集長、高校教師、樋口一葉好きの喫茶店店主の三人の款談。彼らは川端のエッセイに、文壇至上主義と権威主義を見出す。どうして川端批判なのかなあ、と思いながら読み進めるうちに、本作のタイトルの意味がおぼろげながらわかってきた。三人の会話の…
高峰秀子像。鋭さと刺々しさ、負の力をも含んだ生きるエネルギーが力強いタッチで描かれた中年期の作品もいいのだが、それ以上に、九〇歳を過ぎてわずか十五分で仕上げたという、最後の秀子像がすばらしい。老境に至らぬと見えてこないような、生きるよろこ…
八時起床。午前中は梅雨の中休みを思わせる晴れ空が広がっている。東側のベランダに明るい陽が射し、土だけを入れ植物は育っていない植木鉢に、スズメが時折やってきては砂浴びをし、カミサンが撒いておいたぷちぷちの散らかしたゴハンカスをモリモリと食べ…