2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「18 ドゥイノ・エレギー訳文3」「19 ドゥイノ・エレギー訳文4」第四歌は、言葉の端々に、すさまじいエネルギーが感じられる。何だろう、とずっと考えていたが、この日記を書きはじめてようやくわかった。怒りに似ているのだ。ただしこれは、怒りそのもので…
CLIEにも同じ機能があったと思うが、Tungsten CのソフトウェアCDにも、同等の役割を果たすソフトウェアが収録されていることを、最近知った。アドレスのデータはメールを送付するときに重宝するので、PalmDesktopよりもOutlookで管理したほうが便利ではある…
どういうわけか、ぼくがやった限りではPCからネットワークプリンタが見えなかったのだ。プリンタのウィザードでネットワーク上のプリンタを選択するために、ウィザード自身がLAN上を検索するようなのだが、そこでなぜか、プリンタがリストアップされない。結…
油断していた。気が抜けていた。いや、それなりには張りつめていたはずだ。感覚を研ぎ澄ますことだけは手を抜かなかった。感覚を、仕事上でだけのことではあるが、言葉にすることにも手を抜かなかった。だが、総じて油断していた。一年の計は元旦にあり、と…
「16 ドゥイノ・エレギー訳文1」「17 ドゥイノ・エレギー訳文2」。リルケの「ドゥイノの悲歌」を、著者が散文訳している。難解。ぼくなんぞには日本語だって満足に理解できない…。それでも第二歌に気に入った部分があったので引用。 愛する者たちは、それだ…
七時起床。天気予報は突然春が来たような暖かさになると報じていたが、すくなくとも我が家の、西側の書斎の朝はいつもとまるで変わらない。午前中は陽が射さぬせいか、それとも朝はまだ昨日までの冬の気配に押されているせいか。窓を湿らす結露は昨日よりも…
「14 宿業のキューマ」。オイディプス王。前章からの流れ、というところか。 「15 夕映の微笑」。ゲオルゲの詩作と、その師とも言えなくないマラルメの詩作の共通する詩情を著者が探ろうとする。
約二時間に及ぶ、情熱的で、かつ壮大なるスケール感に満ちた史上最強のコントである。こんな馬鹿馬鹿しい内容に、よくも多額の予算を組めたもんだ。いやあ、好きだなあ。
花子のフニャフニャ具合が激しい。身体がクネクネとやわらかく動く、という意味ではない。フニャフニャと鳴く。夜中に突然フニャフニャと鳴く。延々鳴きつづける。その鳴き方、トーンが困る。フウウン、と何かをねだるような、不満があるから聞いてほしいと…
「13 吉き日」。アイスキュロスの悲劇オレステイア三部作の最終部「恵みの女神たち」。太陽神アポロンから未来を見る力をさずかったにも関わらず、アポロンに裏切られ、人に信じられる力を奪われてしまった予言者カサンドラーの、絶望の経緯。そこに著者は運…
九時起床。午前中は掃除ばかり。午後から軽く仕事する。帳簿付けをしようと思ったが、会計ソフトのバックアップデータが先日のPC故障の際にうまくできていなかったようで、復元できず。しかたないので、税理士にバックアップを送ってもらうことにする。ほか…
ネパール料理店。ドコモショップの近所。味は本格的。フォークやスプーンを使わず手づかみでガシガシ食べる通な人が多い。カレー類はどれも納得の味だが、それよりモモやコテといったネパールの点心みたいな一品料理をぜひ試してもらいたい。ネパール人のオ…
南口駅徒歩4分くらいのところにあるイタリアン。確かここのシェフは「料理の鉄人」で、滅多に登場しない「イタリアンの鉄人」だった人のはずなのだが、最近料理長の名前が変わったような…。ランチはパスタランチなら1,000円から楽しめる。上品なイタリアンを…
奇跡がどうのこうの、というキャッチフレーズだったと思う。奇跡というより、なんとかなってよかったね、というストレートなよろこびをまわりくどーく表現した、その過程が馬鹿馬鹿しいけど悲しくて、でも笑える。そんなコメディでした。篠原涼子のコールガ…
古井由吉『辻』。いやあ、最近の古井さんはホント精力的。精力的に老いと死を見つめ、生というものの本質を探ろうとしている。帯にあったコピーを引用。 男の影はこちらへ向かってくる。 辻で道の尽きるのを願っている。 辻作者: 古井由吉出版社/メーカー: …
Yes『Close to the Edge』。高校時代、狂ったように聴いていた。「And You and I」が熱狂的に支持されているような感じがあるけど、個人的には一曲目のタイトル曲が好き。曲の展開がスリリングすぎる。それでいて完成された美がある。危機アーティスト: イエ…
三時ごろ目が覚めた。深酒をすると、大抵眠って三、四時間で目が覚める。二日酔いの濁った頭痛に苦しめられて、といった感覚ではない。深い部分に沈んでいたのが、突然明るみに引っ張り出される。必然もない。脈絡もない。わけがわからない。だが頭の中は妙…
風流な名前だが、「府中」のほうの意味がわからない。自然薯、すなわちとろろの専門店。店にはこんな句が掲げられていた。 梅若葉丸子の宿のとろろ汁 芭蕉の作である。芭蕉がとろろの風味から若葉の生命力にも似た元気さの源を感じ取った、というところか。…
六時五十分起床。雲ひとつない青空と、明るい太陽を西側の部屋で想像しながら身支度する。 八時二十分、出発。家に出て、はじめて空をおがめた。寒いがあらゆることが面倒になりつい引きこもってしまいたくなるような寒さではない。風はない。冷えた空気がす…
七時起床。夜まで延々黙々と仕事しつづける。ほかにしたことといえば、コンビニに行ったくらいか。脳が飽和していたから外の様子などまるで覚えていない。夜、すこしだけ読書したが、活字がまるでアタマに入らない。
「10 無限船と破船」。ヴァスコ・ダ・ガマとマラルメ? 十九世紀の詩人マラルメが十五世紀の冒険家ダ・ガマに捧げた詩があるらしい。マラルメにあまり興味がないので、ふうん、という感じ。詩作は難解。ダ・ガマの航海に何を重ねてみたかったのか。 「11 折…
七時起床。目覚めはよかった。夕べ念入りにストレッチしたのがよかったか。カミサンが風呂に入っているのが気に入らん、淋しいと鳴きわめく麦次郎をあやしなだめすかしながらのストレッチだったので極端に身が入っていたとは言いがたいのだが、それでもいつ…
「ふつう」論。「ふつう」という評価は「オリジナリティがない」であり「イマイチ」であり「どちらかというとよくない」である、という一般的な考えを飛び越え、「いいふつう」というものを提唱している。上質な「ふつう」こそがQOLを高める、ということ。デ…
「8 歓喜の歌」。シラーの書いた「第九」の原詩を著者が読み解いている。全八連。むちゃくちゃ長かったんですな、原詩は。最後の審判のあとに、地獄なき世を要請する。そんな内容。そして考察はシラーからヘルダーリンへと移る。三十代、精神に不調を来す直…
霞が関ビル地下1階。珈琲はドリップ式。丁寧に煎れているようには見えないが、それでもまあ香味があって悪くはない。注目しておきたいのはパン。サンドイッチがウリのようだが、ぼくはセサミ系のパンが、ゴマの香ばしさとパン生地の甘味・うま味がマッチして…
七時起床。午前中から打ち合わせがあると、朝が慌ただしくなる。九時半には家を出なければならない。たとえば結露拭きなどを省略しさえすれば、多少の余裕は生まれるはずだ。だがそれができない。さぼることが嫌いな性分なのだ。いや、視点を変えれば日常の…
「6 鳴き出でよ」。グルウフィウスのソネット「人間の悲惨」。キリスト教的な世界観の中で書かれたにも関わらず、妙に無常的・仏教的な詩作もスゴイのだけれど、それ以上にこの章の書き出しがスゴイ。引用。 豚に真珠というところか。私などには所詮活かしよ…
七時三十分起床。雪は止んだようだ。朝日の反射で目が眩む。ぽた、ぽた、ぽたと雪解けの音が路地全体からざわめくように聞こえてくる。ときおり、ザザと大きな音がする。電線から、庇から雪が滑り落ちる。暖かな空気が雪を溶かしている。だが空気は冷たい。…
「4 生者の心を頼りの」。ドイツ文学における、シラー以後唯一の悲劇詩人らしいヘッベルの詩作。恥ずかしながら、この詩人は知らなかった。 「5 鏡の中の戦慄」。ドイツ最大の女性詩人と言われているらしいが、日本ではほとんど知られていないアンネッテ・フ…
八時起床。雪という天気予報は本当なのか。寝室がわりにしている書斎の窓は岩目模様で外の様子はまるでわからない。窓を開けてみる。まず、白い光ばかりが見えた。つづいて、ちらり、ちらりと舞いながら静かに落ちる雪に気づく。積もるだろうか。それだけを…