わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-11-30から1日間の記事一覧

古井由吉『山躁賦』読了

まったくもって不思議な作品。中上の『千年の愉楽』と対比させると面白く読み解けるかもしれない。 ●古典回帰、などと言いながらも、実は古典を踏みつけにしてその向こう側にある古典を切るという、アムロ・レイのジェットストリームアタック破りのようなこ…

King Crimson「Lark's Tongues in Aspic 太陽と戦慄」

クリムゾン買い直しCD。音楽的完成度で言えば「宮殿」なのだが、それと十分対抗できる内容の作品。もっとも、聞き手を相当に選ぶ。クリムゾンの歴史は、デビュー直後に最高傑作を生み出してしまったバンドの、さらなる最高傑作を生み出すための四苦八苦の歴…

入れるべきか、出すべきか

今朝も花子に小一時間騒がれた。なぜつづいているのだろう。もう一ヶ月も付けつづけているエリザベスカラーへの煩わしさがそうさせているのか、それともただの気紛れか。 夕食の時間が近づくとたちまちそわそわしはじめ、フンフンと小さく刻むように鳴きなが…

「音がよくなりましたよね、私はびっくりしました」

六時五十分起床。空の色は重く空気は湿っているが、冷たくはない。身体にまとわりつくような、粘り気のある暖かさを感じる。晩秋には、そして初冬にもあまり似つかわしくない。 午前中は先日の取材のテープ起こし。昨日吉祥寺で購入したデノンのヘッドホン、…