わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小春日和

六時三十分起床。ここ数日、起きたらまず窓と玄関を湿らす結露を拭き取るのが日課になっていたが、今日はしずくの一滴もない。 小春日和。陽射しは柔らかく、風はおとなしい。春の日を思わせる陽光が、紅く染まった木々や路肩に溜まった枯葉をゆるく照らして…

古井由吉『山躁賦』

「海を渡り」。船を降りた主人公は、山岳鉄道とタクシーで弥谷という山ににある寺院へ向かう。どうやら杖や義手義足を奉納することが多い寺らしい。主人公はここで、奉られた食い物の腐る姿、溜まる水の淀む姿を見て「来世を願う心は、清浄を求めぬものなの…

交替

七時二十分起床。夕べは十二時過ぎまで仕事した。さすがに起きれん。 雲は多いが、晴れ空が拡がっている。小春日和。 打ち合わせの予定もなく、ただ地味に仕事。久々にジャズの名盤をBGMにしてみた。Bill Evans、Sonny Clark。Evansのピアノは静かに熱い。Cl…

吐瀉

花子、朝からミリオンバンブーの葉っぱを食べて吐瀉。 麦次郎、よくわからんが数度にわたり吐瀉。麦お気に入りの布団がみごとにゲロまみれ。毛玉が溜まっているのかもしれないなあ。 ぷちくそ、今日は比較的大人しかった。

サンドイッチ

五時三十分起床。早朝および深夜、金曜に発生したトラブルの対処で慌ただしく動いた。日中の、フツーのひとが働く時間をサンドイッチしたような動き方。へーんなの。 これ以上は詳しく書くまい。 午後、生命保険会社の営業が来る。健康診断を受け、契約書を…

安彦良和『古事記巻之二 神武』読了。

タケノツノミが暗殺され、物語はいったん終幕となる。神話を歴史に読み替える作業が、ここでもう一度、一瞬だけであるが神話に還る。しかも、その神話は愛に支えられている。うーん、安彦良和、本作ではひょっとしたら神話の歴史化という作業への意欲をもつ…

古井由吉『山躁賦』

「千人のあいだ」読了。主人公は、もともとは川の流れる谷だった町にある寺に一泊し、そこで夢を見る。夢に登場するのはいかめ房。うーん、ただひたすら描写描写描写。時系列は混濁している。書きたいことから書き、おもしろいことはあとに残しておく。そし…

●青柳いづみこ『音楽と文学の対位法』みすず書房 「楽譜に書けない」芸術の本質へ(朝日新聞)音楽と文学の対位法作者: 青柳いづみこ出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/09/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を…

よだれとくるまり

花子、顔を撫でるとよだれを垂らして喜ぶ。エリザベスカラーのために自分で手入れできないのが相当なストレスらしい。 麦次郎、午後はずっとホットカーペットの上で毛布にくるまって寝ていた(写真)。 ぷちぷちは相変わらず。換羽などまるで気にしていない。

くりぃむしちゅ〜

八時四十五分起床。気づけば花子が腕枕で寝ている。いっそう冬めいた冷え込みに辟易し、人肌で暖を取ろうとしたのだろう。これでは起きるに起きられない。だが、ちょっと声をかけたらすぐに起き上がり、どこかへ行ってしまった。 母から電話。父が網膜剥離ら…

花子、久々に稼働させたデロンギのオイルヒーターに、ぴったりと身体をくっつけて寝ている。 麦次郎はホットカーペットの上から動こうとしない。 ぷちぷちだけが、寒さなどものともせず、ただただ元気だ。 写真は、エリザベスカラーがあるのに胸や首もとの毛…

安彦良和『古事記巻之一 ナムジ --大国主』読了/『古事記巻之二 神武』

安彦版・新解釈古事記/日本書紀。ただ単に、安易に神話の神を物語に登場させているのではなく、大和朝廷が登場するまでの古代日本の歴史上の空白を古事記や日本書紀といった神話から埋めることはできないか、そこには神格化された歴史上の「人物/ニンゲン…

新高円寺・くいもの屋北彩亭

「北海道」がコンセプトらしい居酒屋。名物は釜飯らしいが、テーブルに運ばれてから十分に蒸らさなかったので芯が残っていて大失敗。メニューの幅が広く、和食中心だが洋食よりの創作系も多いので、何を食べようか迷ったときにはおすすめか。http://www.doko…

Keith Jarrett「Dark Intervals」

ブックオフで購入。ECMレーベルから発売されたソロ作品。八十八年だったか、八〇年代後半のライブ録音。即興演奏が乗りに乗っている時期なんじゃないかな。 うーむ。保管スペースがないからKeithの作品はなるべく買わないようにしているのだが、でも中古を見…

古事記ぶっ通し/個展会場へ

七時四十五分起床。身支度、花子への投薬を済ませ、いつもよりちょっと念入りに掃除。少々肌寒い朝だが、多少動けば何も感じなくなる。空はいくぶん明るめではあるが、晩秋の憂さよりは初冬の重さが勝る。霞む青に、目では感じきれない鈍重さが拡がる。 カミ…

まだ早い

花子、ずいぶん恢復してきたからと試しにエリザベスカラーを取ったら、いままでかゆみを我慢していたせいだろう、ほぼ治っていた患部を思いきり掻いてしまい、いや、掻くというよりは日課だった顔洗いをここぞとばかり念入りに、患部に集中して、そして力い…

古井由吉『山躁賦』

「杉を訪ねて」読了。寺院で偶然十年ぶりに再開した女と飯を食い、別れる。ただそれだけの話なのだが、最後の三行が、のどかな中にわずかに淫靡な匂いをたてていた作品世界を180度変えてしまう。 亭主はあたしに接吻して出て行って、それきりになりました、…

オフ終了

七時三十分起床。今日もオフと決めている。それだけで、朝の時間はたちまちゆるやかな流れに変わるように思える。 午前中は読書などしてのんびり過ごす。BGMはEno、David Sylvianのインストなど。Ambient 1: Music for Airportsアーティスト: Brian Eno出版…

古井由吉『山躁賦』

「陽に朽ちゆく」読了。主人公は畔道で葬儀に向かう一族の列を目撃する。そのまま寺に向かい、そこで彼は合戦に明け暮れた時代の荒法師、いかめ房こと阿闍梨佑慶と(幻想の中で? その霊と?)出会う。 寺で見かけた五輪塔を見て、石が朽ちるということを思…

荻窪北の地域猫?

古いマンションの塀で寝ていた。ときどき見かけるのだが、地域猫か、それとも飼い猫か。街での猫との出会いは楽しいもので、一度見かけた猫とは友だちになったような錯覚すら覚える。しかし、その一方で猫の放し飼いによる猫虐待の誘発や交通事故といった問…

麦ふんじゃった

花子、今日も落ち着かない。部屋中うろついては、ふにゃんふにゃんと鳴きつづけている。 麦次郎、しっぽをリビングでふんづけてしまった。うっかりしてた。ごめんよムギジ。でも麦は絶対に怒らない。なんていいヤツなんだろう。 ぷちくそは暴れまくっている…

国立西洋美術館・ベルギー王立美術館展

ベルギーの美術、というとピンとこないのが正直なところだが、ブリューゲル、ルーベンスなどが活躍したフランドル地方は現代のベルギーにあたる、と言われればスゲエと思ってしまう。それよりもなによりも、ブリューゲル、ルーベンス、そしてデルヴォー、マ…

東京国立博物館・平成館 仏像特別展 一木に込められた祈り

あの「伊藤若冲展」を開催した場所である。さぞかしスゴイのだろうと期待していた。仏教に多少の関心があったというのもある(篤い信仰がある、というのではない)。だが、正直言って期待外れ。寺院に行くのは好きで、そこで仏像を眺めるのも好きなのだが、…

猫背の列

いつも通り七時に起床したが、今日、明日は急ぎの仕事がないのでオフにした。夏休みを取っていなかったので(それどころか土日も頻繁に働いていたのだが)、久々の休暇というわけだ。 十一時三十分、上野へ。秋の陽に黄葉が柔らかに照り返す上野公園、ジジバ…

古井由吉『山躁賦』

「陽に朽ちゆく」。肺炎で倒れてから数ヶ月後、ふたたび叡山を訪れる主人公。どんどん文体が自由になっていくなあ。

花子は口を開けずに鼻で鳴く

花子、今日は終日落ち着かない。寝たかと思うと目を覚まし、ふーん、ふーん、とうるさい。エリザベスカラーのストレスが再燃したか。まだ耳たぶにカサブタが残っているので、これがはがれ次第ラッパちゃん生活は終了の予定。 麦次郎、押入れで寝るのが日課な…

手だてはこれしかない

今日は群馬県民の日だ、ということはない。と思う。……いい加減、これはやめよう。 六時五十分起床。資源ゴミの回収日。溜め込んだ古雑誌やら古カタログやら古パンフレットやらを大量に出す。玄関とごみ捨て場を三回ほど往復した。下に降りるたびに、晩秋の冷…

古井由吉『山躁賦』

「里見え初めて」読了。翌朝、主人公は雪の降る中、徒歩で京都の寺巡りをする。やがて意識と夢想が混在しはじめ、熱にうなされ、ある寺で倒れる(しかしうなされているという自覚はなしに)。倒れる直前のモノローグが面白かったのでちょっと引用。 ひどいこ…

はがれるカサブタ

花子、写真ではちょっとわかりにくいだろうが、今日はかなりカサブタが取れた。顔をかけ、とうるさい。 麦、ぷちはいつもどおり健康。

安彦良和『ナムジ』『神武』

西荻窪の古書店「猫の手書店」で、よくコンビニに置いてある廉価版をセットで購入。八冊で840円。安彦だけに、やすっ! 下に紹介するのはちゃんとした装幀のものだと思う。ナムジ―大国主 (1) (中公文庫―コミック版)作者: 安彦良和出版社/メーカー: 中央公論…