わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

PalmPDF 1.0

PaimデバイスでPDFファイルを閲覧できるソフト。Freeware。PDAマニアである精神科医の先生のブログ「PDAと海馬」http://d.hatena.ne.jp/nabehisa/20060120で知った。他のPalmユーザの方のサイトでもかなり話題になっていたソフトだ。どうせ日本語は表示不可…

古井由吉『詩の小路』

「3 晩年の詩」。寿命は、身体に、生活に、ゆるやかに、すこしずつ染み込むようにやって来る。染み渡ってしまえば、あとは記憶を振り返りながら、そして時折その再現と再生を試みたりするしかない。そこに安易な悲しみはない。著者が訳したマイヤーという十…

吉祥寺・串揚げ 串屋

東急裏。ここ数ヶ月、アタマの中からクシアゲの四文字が離れなかったのだ。ようやく近所でお店を見つけた。が、どうってことない、大阪の立ち飲み系ではなく、創作料理的なそこそこの上品さとカジュアルさがある、フツーの串揚げ屋である。揚げたてのものを…

いかに眠るか、いかに深く眠るかが問題なのだ。

七時三十分起床。あと五分、あと十分という欲が積み重なった。眠いなら寝る。正しい行動だとは思うのだが、睡眠時間との折り合いのつけ方がどうも下手で困る。去年は「短眠」に挑戦し、すこしずつ慣らした上で一日三時間睡眠を何十日かつづけたが、最後には…

深澤直人『デザインの輪郭』

仕事の一環で読む本は基本的に引用しないつもりだったのだが(「購入書籍」の欄にも書いていない)、おもしろかったときだけ引用しようかな。 環境あるいはある特定の目的で作られた道具などを、無意識のうちに、他の目的を実現する道具として使う。例えば、…

古井由吉『詩の小路』

「2 人形めぐり」。人形劇に関する詩作の引用から、神と人間の関係、そして人間の悪夢にまで話は広がってゆく。リルケ、クライスト、そしてボードレール。 「3 晩年の詩」。明日読むつもりだが、書き出しだけ読んでスゲエと思ったので引用。 心の窓とか、眼…

象にウオッカ

七時起床。すぐにテレビの電源を入れ、天気予報を確認してみる。昨日より最高気温は二度低くなるでしょう、と言う。たしかに寒い。身体でも感じられるし、家の中の変化、たとえば結露の多さや空気の重さ、空間の「張り」のようなものがまるで違う。一度、二…

古井由吉『詩への小路』

作者が古典的な詩作をひもときながら、あれやこれやに思いをめぐらす……というかたちの、限りなくエッセイや評論に近い小説。 「1 ふたつの処刑詩」。西暦九九二年に「私は神だ」と言ったために死刑を宣告されたフセイン・アル・ハラージの処刑をうたった詩。…

HP Compaq nx4820

電源系回路と液晶画面の故障したNEC Lavie Cの代わりにと、年末に発注したものがようやく届いた。Pentium Mプロセッサ+ワイド14インチ液晶、DVD-Rまでついて10万円を切るのはうれしい。もっとも、使用するのは事務処理が中心。さほど高いスペックは必要ない…

ウコンと持続力

昨日、鍼の先生に肝機能が低下しているから疲れやすいのだと注意を受けた。なるほど最近の朝の目覚めの悪さは疲れのためであり、その疲れとは、疲れた肝臓が元になっているのかもしれない。しかし、年末の酩酊以来、酒はほとんど控えている。外食の際に、人…

西荻窪・猫の手書店

大西巨人『縮図・インコ道理教』。巨人らしい、社会派問題作。新刊で買いそびれていたので購入。縮図・インコ道理教作者: 大西巨人出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/07/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る …

難産

七時。眠っても全然疲れが取れていない気がするが、気合いで起床。今朝も結露は少ない。空気がぬるい。だが、風は強い。盗賊の口笛みたいな音が、善福寺川の水面で、交差しながら響き渡っている。 午前中は仕事。なかなか先が見えてこない。久々の難産。 午…

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』読了

パロディのためのパロディ小説。SFの手法をおちょくるという行為は、実はみずからもSFをしなければならないというパラドックス。多元宇宙をおちょくるには、多元宇宙を描かなければならないというパラドックス。そんな行為のつみかさねが、この作品を構築し…

仕事づくし

七時起床。今日も空気がぬるい。 午前中から集中して仕事。夕方、御徒町のT社にて新聞広告の打ち合わせ。上野まで歩いてからJRで帰社/帰宅した。 ルミネの「ファンケルショップ」に立ち寄り、サプリ二種。「アレル気サポート」「快視サポート」。 「西遊記…

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』

もう殺すしかない。そうしなければ、自我を維持することができない。追跡者も正子も、自分の自我が生み出したゴミだ。そんなことを考えた主人公は、ふたりを殺す。ところが、追跡者だと思って射殺した豹は、実は豹に変身した自分自身だった。うーん、いかに…

今どきの子ども

七時三十分起床。部屋の中の生暖かさに息苦しさを感じ、窓を開けてみる。空気に冷たさが感じられない。毎日窓を滝のように濡らす結露も今日は少ない。先週の週間予報では日曜は最高気温十六度雪崩れに注意、とあった。確かに、これは春だ。梅の花どころか、…

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』

この世界の主導権を握っているのは、追跡者のほうだったのか……。爆発する回転木馬、空を飛ぶジェットコースター。すべて追跡者の意のままだ。うーん、やっぱり世界認識だとか主観の問題だとかを、SFという手法を使って語りたかったのかあ、作者は。

吉祥寺・肉のサトウ

メンチカツを購入。肉屋さんだが、上質の松阪牛を比較的手頃な値段で提供しているらしく、評判はよい。この松阪牛を使っているらしいメンチカツはもはや吉祥寺の顔ともいうべき存在で、店先にはこのメンチを買うために、人々が毎日毎日とんでもない行列を作…

吉祥寺・リンデ

本格的なドイツパンが楽しめるイートインスペースもあるベーカリー。学生時代はドイツ語を第一外国語にしていたぼくにとっては、バロック音楽などを平気でBGMにし、やや薄暗くカトリック教会の中のように見えなくもない店内は、案外居心地のよい場所だ。「全…

飼い主失格

八時に起きようとしたが、起きられなくなった。花子が蒲団に潜り込んできたからだ。猫優先の生活をつづけていると、主体性がなくなってしまいそうでコワイ。なんでもまずお猫様にお伺いを立ててから。そうなったら、飼い主の資格はないだろう。ペットという…

荻窪・四季の家

北口・教会通りの焼肉店。ブランド肉を使っているわけではないが、それなりに楽しめる。味は焼き肉としてもやや濃い。おすすめは塩ハラミ。ハラミの肉と脂のうま味は、タレより塩のほうが合うようだ。レモン汁なども不要。冬はカラダが細胞の核から暖まりそ…

劇団俳優座公演『喜多川歌麿女絵草紙』

招待券をいただいたのでありがたく観させていただいた。原作は藤沢周平。読んだことないが、芝居は観てもいいかな、と思った。 女絵で江戸の町に旋風を巻き起こしていた絵師・喜多川歌麿。描いていたモデルたちを連続して見舞った不幸に負け、創作意欲を失っ…

沈黙の通信網

七時起床。黄みがかった灰色の雲が、平坦に、どこまでも空を覆っている。陽の光はまるで感じられないが、寒さはさほどない。むしろ、明るく晴れ渡った日のほうが、寒さは凛として鋭く肌に突き刺さってくる。 日中は黙々と某IT企業のパンフレットに専念。昨日…

空さえ見えればいい。/ウンコ漏らしても、母は朗らかだ

昨夜は鍼の好転反応か、坐骨神経痛がにわかに悪化し、びっこを引かないと歩けなくなってしまった。痛みが激しくてしゃがめない。なんとかしてしゃがめば、今度は痛みで立つことができない。靴下を脱ぐだけで気が狂わんばかりの激痛が走る。こんなときは、う…

撃墜王と鼻歌オヤジ

最近閉店してしまった「野菜倶楽部」のおばちゃんとジェット戦闘機(おそらくは量産されなかった幻の戦闘機、名作コミック「エリア88」でシン・カザマが愛用したノースロップ・グラマンF-20 タイガーシャーク。単座なのにふたりで乗るというのも変な話だが……

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』

正子とともに下水道に侵入し、雨の夜に乗り捨てたボートを見つけ、乗り込んで川をのぼりボート乗り場まで十年ぶりに戻ろうとする主人公。下水道に捨てられていた胎児の死骸から伸びたへその緒をからませながら主人公を追う私立探偵。彼らは宇宙の果てまで向…

はじめての胃カメラ

七時三十分起床。朝食は水分以外は摂らない「整食法」という健康法をもう一年以上つづけているので夕べからの絶食こそ苦にはならないものの、朝、目覚めた後の一杯の水がこれほど愛おしいものだとは思わなかった。水は生命の源である、と陳腐なことを考えて…

筒井康隆『脱走と追跡のサンバ』

内的宇宙での、脱走者と追跡者の追いかけっこ。主人公の恋人?であり、主人公をこの世界へ引っ張り込んだ張本人(らしい)正子が再び姿を現す。

西荻窪・ Bentornato

北口・女子大通り。イタリアンのようで、イタリアンでない。限りなく和食テイストのメニューや国籍不明な料理が多く、創作料理が売りの居酒屋に近いメニュー。味が悪いわけではない。店の個性が感じられて好感がもてる。ワインは飲んだ分だけ精算できるとい…

愉楽としての仕事

七時起床。この時間、新成人の女性たちは着付けやらメイクやらでてんやわんやの大騒ぎなのだろうか、と思いながら、寝癖頭のままで窓とドアの結露拭きに精を出した。やんちゃな新成人男子は今年も全国各地で警官と衝突するのだろうか。年々荒くれぶりはセコ…