わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フライング父の日

九時起床。気が抜ければ、それだけ睡眠時間が長くなる。いくらでも寝られる。 十五時くらいまでは家でだらだらと。夕方、西友に買い物へ。網戸張り替え用のゴムを購入。携帯電話ショップをのぞいてみたら夏の新モデル登場で旧モデルが特価になっていた。これ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

樽から出てきたぶっといロープ、そしてガラパゴスのコーヒー。 主人公は、異国の地でほんのわずかの人たちと、親しすぎず、しかし遠すぎずといった微妙な間合いで交流をしている。そして時折、かつては探偵業を営んでいた「枕木さん」という日本の友人と、フ…

アウトプットとインプット

少々肌寒いか、そう思っているうちに汗がにじみ出す。体から出てくるというよりも部屋に満ちた梅雨時の湿気が汗を引き出そうとしているのではないか、そう表来るような汗のかきかたが鬱陶しい。ここ数日、朝の深呼吸がまるで気持ちよく感じられない。だが、…

タリーズコーヒーの本日のコーヒー マディソンブレンド

強めにローストしてあるようだが、ドリップしたあとの香りは意外に弱い。飲み込んだあとに口の中に残るのは、香ばしさというよりコゲっぽさに近い。苦味は強く、尾を引く。酸味はあるが、つんとするほどではない。苦味の強い後味に酸味が消されるような感覚…

恵比寿 健康美食 博多もつ鍋と炭火ホルモン焼き 黄金屋

なかなか予約が取れないらしい、人気のもつ鍋屋。プラモ店「Mr.CRAFT」やウチのカミサンがお世話になっている画廊「ギャルリ カプリス」がある側。カプリスさんの手前、右側。かつおだしの味噌仕立てのもつ鍋。出汁はちょっと甘め。ホルモンは脂身が多く、ぷ…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

ワイン樽。それは覗き込むものでも触れるものでもない、読み込むものだと主人公は考える。古いワイン樽には、たしかに物語が刻まれているような気がしてくる。

当時は普通

七時起床。今朝も布団の上で五分もぼーっとしてしまった。近ごろ寝起きが悪くて困る。低血圧か。 午前中は某不動産会社ポスター、某IT企業パンフなど。予定より早く片づいたので、散歩ついでに生協へ。「六甲のおいしい水」2リットルを二本買って帰ってきた…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

フランス語で、射手座と慈姑(くわい)は同じ単語、ただし前者が男性名詞、後者が女性名詞なのだそうだ。そんなエピソードから、主人公の思いはいつしか以前読んだ小説の内容へと至り、いつの間にか処世術、生き方をじっくりと考えている。

西荻窪 「おもちやさん」こと越後鶴屋

北口の駅からちょっと離れたところから、南口のピンクの象の通りの先に越してきて、もう半年くらい経ったろうか。秋冬限定らしい、さつま芋を使った「ポテト大福」が気に入っている。いちご大福の、いちごの代わりにふかしたさつま芋が入っていると思えばよ…

Japon

sekinoさんが開発されたPalm OS 5.x機専用の日本語化ソフト。ハードリセットの際についでにインストールしてみたのだが、Graffitiの認識率が上がったので驚いた。おそらく今まで使っていたJ-OSが重すぎて、処理に時間がかかっていたのだろう。あまりに快適な…

実はメチャクチャ

愛用のTungsten C、近ごろどうもHotSyncに時間がかかりすぎる。Graffitiの認識率も悪くなった。思いきってハードリセットし、中身のシェイプアップでもしたほうがいいのではないか。そう思い立ったのは昨日の晩。環境の再構築をしたのだが、どういうわけかMe…

表面的には平穏な一日

七時起床。昨日の空をそのまま今日に持ってきた、そんな天気。 某不動産会社ポスターなど。かなり時間に余裕があるので、午後は髪を切りにRosso西荻窪へ。「おもちやさん」でいちご大福を買ってから帰る。

堀江敏幸『河岸忘日抄』

大家である老人、そしているはずのない先住者。いよいよ物語が動き出した。

ご分霊へ

六時五十分起床。今日も晴れ間は見えない。しかし雲は厚いものの、そこから雨滴が漏れる気配もない。 午前中は某団体パンフレットなど。午後は仕事が落ち着いたので、カミサンと外出。先日郵送でご神符を頂戴した奈良の三輪明神大神神社の御分霊として磐座が…

赤瀬川原平『どう味わうか 名画読本 日本画編』

洋画版がおもしろかったので購入。名画読本〈日本画編〉どう味わうか (カッパ・ブックス)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 光文社発売日: 1993/09メディア: 新書購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る

森茉莉 『贅沢貧乏』『マリアの気紛れ書き』

森茉莉は、美少年モノはちょっと敬遠したいところなのだが、トーチャン大好きモノと貧乏ひねくれ礼賛モノは気に入っている。贅沢貧乏 (講談社文芸文庫)作者: 森茉莉出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/07/03メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 40回この商…

スタバの本日のコーヒー「ユーコンブレンド」

酸味はないが、コクもなくてパンチには欠ける。苦味のあとに軽い香りが口から鼻へと垂直に立ち上る感じがする。後味が、わずかだが焦げっぽい感じがして好きじゃない。甘いものと一緒に、というのならいいコーヒーかもしれない。

残念でした

六時五十分起床。曇り。雨が降りそうな気配はない。ただ、湿っぽい空気が部屋の中で、外廊下で、エントランスで、とあらゆる場所でじっと止まっている。 午前中は某通販カタログ企画など。 大神神社からご神符が届く。ありがたい。 午後から外出。並川歯科医…

堀江敏幸『河岸忘日抄』

フランスあたりの、河口に近い港に泊まった、重油を抜かれ航海することはできないが、インテリアは一流品ばかりが揃っている船に住むことになった主人公。さて、これからどうなるのか。 各章が断片的。だが物語の流れはまったく断片的ではない。大きな河の流…

吉祥寺 吉祥菜館

中華。店は決してきれいではないが、味は本格的(なのだと思う)。手際がいいらしく、炒め物のキレのよさは特筆に値する。レタスと生ニンニクの炒め物、海老の唐揚げのマヨネーズソース、ジャガイモの黒酢炒め、四川風水餃子(写真)。

故林広志演出「帰れない二人」

主演、阿藤快・堀越のり。三鷹の、古きよき庶民的な面影を残した町に住む親子と商店街の仲間、そして謎の中国人留学生が織りなすコメディ。中央線エッセンスがプンプンする泥臭ーい芝居かと思いきや、ヒッピーなキャラなど登場するものの、意外にもストーリ…

深夜の物音

ガシャリ、と騒々しい音が耳を襲った。夜中のことだ。三時半ごろか。慌てて起き上がる。明かりをつける。部屋の隅で花子が腰と尾を落とし、怯えている。物音に驚いたのだ。何が原因か。二、三秒、部屋の中を観察しながら考える。机の上に置いた卓上用の扇風…

古井由吉『聖耳』読了

古井氏の他の作品に比べて詩的な感じが強いのは、視覚に異常が生じ大きな手術を経てようやく視力を取り戻した語り手(おそらくは作者)が、眼ではなく耳で、自分を取り巻く世界を読み取ろうとしているからか。言葉は、文字と音とで感じ方が微妙に異なる。そ…

渾沌転じて清浄へ

十時起床。昨日の日記にも書いたが狭い部屋、狭い視野で同じことばかりを考えつづける日が長すぎたのか、かなり疲れていたようで、九時まではまるで目が覚めなかった。 午前中は掃除。猫が二匹もいるせいか、油断していると部屋のあちこちが埃だらけになる。…

古井由吉『聖耳』

「知らぬ唄」。寝たきりの、息も細くなるほどに弱った老人の口から、ふと唄が漏れる。声は小さく、唄とはとても聞き取れない。だが、家人はみなそれが唄だと思う。どんな唄なのかに思いを馳せてみる。幾度か聞いたことがあるような気がするのは、唄が老人の…

七時起床。今日も引き篭もり状態がつづく。作業中は、視野が狭くなる。パソコンの画面と紙と万年筆の先しか見ていない。「狭」とは「狂」につうじるところがないだろうか。狭はせばめられているさま、脇からはさまれているさまを意味する。転じて心のせまさ…

ただ今引き篭もり中

六時五十分起床。今日もどこにも打ち合わせに行かず、ひとり書斎に籠って作業。延々とカタログの企画やらパンフレットの表紙のキャッチフレーズやらを考えつづける。 ここ数日、買い替える予定のデジカメをどれにするかで悩んでいる。おそらく買うのは八月。…

古井由吉『聖耳』

「火の手」。いとしいひととの死別ののち、ひとはあの世との際どい境目がにわかに見え、聞こえるようになるものらしい。それを幻視幻聴で片づけるか。それとも。 「知らぬ唄」。踊り場。はて、民家にそんなもの、あるか?