他人から嫌われそうなこと、変わっていると言われそうなことばかりを行いつづける主人公。一見、狂気に満ちているように見える。だが実際はそうでもない。確信犯的な凶行とは、狂気ではなく理性に裏打ちされた自己陶酔的な「演技」なのではないか。ならば、…
六時二十五分起床。曇天。新聞を取りにサンダル履きでマンション入り口まで出てみる。重苦しい空の色に、山茶花の白や紅色が鮮やかに映えるのが目に飛び込んだ。百日紅のころも思ったのだが、桃色、紅色の花は曇り空のもとのほうが鮮やかに輝いて見える。な…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。