わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

花子、外出中に三日ぶりのウンコをしていた模様。ぼくらが帰ってきたら、そそくさと猫トイレのほうへ走り、砂を何度かチャッチャと掻いて、ここにウンコが出てますからね、はやく片づけてくださいね、とアピールした。 麦次郎、どんどん行動範囲が狭くなって…

山岡頼広「私小説と悪」

これも「群像」より。秋山駿の『私小説という人生』という評論の書評。明治以降、日本の私小説作家は、そして評論家(=小林秀雄ってことみたいだけど)はつねに「劇」の不在と「告白」の不能と戦わねばならなかった、といった主旨のことが書かれているよう…

古井由吉+松浦寿輝「対談 音声の回復と現代文学の可能性」

「群像」3月号より。パソコンによる安易な文章作成の実現とインターネットの普及による安易な情報発信の実現が、言葉のバブル状態を生み出している、と二氏は語る。「安易」とはぼくの解釈による言葉で、二人はこれをもう少し感覚的な表現、例えば恐怖感の欠…

高橋源一郎『ニッポンの小説 百年の孤独』

「死んだ人はお経やお祈りを聞くことができますか?」という章。中学生までの子どもたちに対して行われたアンケートで子どもたちの死の観念が曖昧になっているという結果が出た、という話から、文学は死者との対話をテーマにしつづけてきた、それこそが文学…

ラニーニャ

七時起床。昨夜は花子のシッコくさいニオイに悩まされることはなかった。 空模様が、春と冬の間の曖昧な空間をせわしなく往復している。霞みながら抜けてゆく冬空に北風が冷たく過ぎてゆくが、風が止まった刹那の陽光の暖かさは、たしかに春だ。エルニーニョ…

高橋源一郎『ニッポンの小説 百年の孤独』

雑誌「JJ」と文学の接点。これはおもしろかった。でも、ここまでしないと新しいコンテクストが見出せなくなっているんだよなあ。あらゆる表現が飽和状態に達している、と感じることが最近多くなった。大丈夫かなあ。

洗濯の日

六時四十五分起床。とはいえ、夜中に何度も目覚めた。布団が臭かったからだ。ぼくが不潔にしていたからではない。どうやらおしっこし終わったあとの花子が掛け布団のヘリの、ちょうど顔が来るあたりにお座りでもしたようで、そこにしっこのニオイがしみ混ん…

すかしっ屁

花子、めずらしく仕事をするぼくの膝の上でごきげんになっていた。いつもなら、机を占領されるのがオチなのに。 麦次郎、ずっとクッションにもたれかかったまま、姿勢だけをちょっとずつ変えて、でも基本的にはほぼ同じ場所から動かない。カミサン、麦次郎が…

高橋源一郎『ニッポンの小説 百年の孤独』

二〇〇二年、タカハシゲンイチロウという著者と同一人物らしき小説家が、コロンビア大学の学生の前で行った講演の内容から作品はスタートする。これは、評論としてではなく小説として読んだほうがいいかも、という加藤典洋の意見に同感。ニッポンの小説―百年…

ヘクション宴

昨日、義弟夫婦が結婚式と披露宴に利用した白金台の「八芳園」の最大の魅力は東京都は思えぬ広大な敷地に広がる庭園だ。ぐるり一体がビルに囲まれているというのに、内側は自然の治外法権。深い緑だけでなく、池や小川、さらには滝まである。今はまだ枯れ木…

おめでとう

五時四十分起床。花子がむずかるのをごまかしつつ身支度し、白金台へ。義弟夫婦の結婚式に参列する。今年一番の冷え込みは厳しいが、晴れたのが何より。 披露宴では飲みすぎた。 二次会は友人だけでなく家族も参加。義弟嫁の父とずーっと話していた。そのあ…

Davidと教授の化学反応

何年か前の、J-WAVEの何かのキャンペーンのテーマソング。教授が引っ込んだほうが、最近はいい方向に向かうみたい。この曲を聴くとそう思うのだが、実際はどうなんだろう。World Citizenアーティスト: David Sylvian / Ryuichi Sakamoto出版社/メーカー: Wea…

花子は仕事が嫌い

ぼくが仕事をしている平日は、花子はキゲンが悪くなることが多いようだ。今日は一日ゴキゲンだった。 麦次郎は、あまりそういうことは関係ないらしい。今朝は朝から冷たい風が吹き荒れていたというのにベランダに出てまったりとしていた。ぼくがベランダに顔…

ジャガイモと豚コマ肉のクミン炒め(2〜4人前)

ジャガイモ小〜中2個を細切りに。豚コマ肉は100グラムもあればじゅうぶん。 フライパンにサラダオイルを大さじ1。熱しておく。 クミン小さじ0.5〜1を加える。 クミンの香りがしてきたら、ジャガイモを投入。色が透明になり、ジャガイモっぽい香りがクミンの…

ほうれん草とモッツァレラチーズのカレー(2〜4人前)

タマネギ1/2をみじん切り。 ニンニクふたかけ、ショウガふたかけをみじん切り。 トマト1つの皮をむいて串切り。皮、もったいなければ包丁で叩いておく。 カルダモン5粒、クローブ4粒、ターメリック小さじ1、クミン小さじ1、チリペッパー小さじ1、シナモンス…

Palm TXの「Web(Blazer)」で、utf-8のサイトを見る方法

変換スクリプトをもったプロキシサーバを自前で用意するとかGmailの変換機能を使うとか、いろいろ手法はあるらしいが…。ドネーションウエアの日本語表示ソフト、Yomeru5 http://yomeru5.sourceforge.net/manual.htmlが利用できる。情報ソースはmixi。 方法は…

金井美恵子『道化師の恋』読了

解説で江國香織が、本作を「嘲笑いがいっぱい」と評するのは解せない、といった主旨のことを書いていた。うーん、ちょっと違うんじゃないかい、江國さん。 本作には嘲笑いが満ちているのは事実。そして、これはある意味自虐的な笑いなのではないか。主人公の…

空は変わる

空の表情が目まぐるしい。秋から春へ、春から冬へと、順序など無視して、繊細さと荒々しさが同居したような不思議さを伴いながら移り変わってゆく。目覚めたときの雲はちぎれちぎれで広く広く横へと延びていき、その途切れめの青空は逆に高く高く上へとつき…

会いたいか、ウンコか

花子、義父母が来ている間はおとなしかったのだが、帰ってから大騒ぎ。どうして自分を出してくれなかったの、どうして会わせてくれなかったの、と抗議しているように聞こえなくもないが、おそらくそれよりも、ウンコしたい、という気持ちのほうが強いのだと…

Palm TX、入力でまた不具合が…

なぜだろう。英語入力でも日本語入力でも、ATOKでもJ-OS IMEでも、Graffiti 2で「i」のあとに「/」を入力すると、スラッシュは入力されずに前に入力したiが消える。この2文字の組み合わせでのみ発生する。ざっとググったが、同じ症状に関する情報は見受けら…

金井美恵子『道化師の恋』

別荘での家族団欒。人妻の秘めたる恋は、家族の生ぬるい結束と、ゆがんではいるが愛情ゆえの貶しあいの間で、うぬぼれがちに揺れる。

松岡正剛『17歳のための世界と日本の見方』

38歳になるぼくに、この本を読む資格は……当然、ある。 松岡正剛と言えば「編集術」だが、本書も編集的観点で世界や日本や宗教や歴史を見る、ということなのだろうか。以下は帯にあった文章。 なぜか日本人は仏教のことも、着物のことも、三味線のことも知ら…

香り重なり

目覚めると、まず窓のほうへ目が向かう。割れたときの飛散防止のためなのか、格子状になった針金を入れ込んでいる岩目調のガラスからは外の様子など見えるはずもないのだが、それでも窓へ目が向かう。近ごろは、景色よりも結露が気になる、それゆえの習慣だ…

村治さん、どーしちゃったの?

正確には「昨日のオンガク」なのだが。昨夜の「オーラの泉」番組開始直後の演奏、前半は緊張していたのかボロボロだったと思う。あの村治さんも緊張するのか。やはり魑魅魍魎、妖怪相手に曲を聴かせるのは大変な精神力が必要なのかもしれない。アランフェス…

金井美恵子『道化師の恋』

そうか。この作品に登場する若き小説家はもちろん、批評家の妻も、現役作家も、みな「道化師」ってわけだな。逆に言えば「恋は道化」ということか。そうすると、なんだかベタな感じがしてくる。紋切り型の表現を迂闊に、しかも偉そうに口にしてしまったとき…

暴春

七時十分起床。七時にアラームが鳴ってから、布団から抜け出すまに生じた十分間の空白。ふたたび寝たのか、身体は起きていても脳だけは寝ていたのか、それとも、起きてはいたがそれを覚えていないだけなのか。 マンションの向かいにある古い平屋の狭い庭に生…

魅惑の濡れ猫

ウチの花子もこんなふうになります。 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070221_cat_water/

花子、ツメがピンピンしていてだっこすると刺さって痛いので切った。 麦次郎とは数分間だけだが戦った。勝負はついていない。 ぷちぷちは今日から給餌量を5g/日に減らす。

春富士、見えず

七時起床。またもよあ一ヶ月先の天気が先走りしてきた。 十二時、外出。新幹線で静岡に向かい、某メーカーで二時間ほど取材。晴れてはいるが薄い雲が幾重にも重なった空の向こうに富士の勇壮なシルエットはまるで見えず。 帰りはこだま号の中で、デザイナーP…

てっちゃんインコ

花子も麦もいつもどおりでした。花子はカミサンの膝のうえで、ぼくらといっしょに「ジャポニカロゴス」を観ている。いや、観てるような顔の角度でボヘーッとしている。 ぷちぷちはてっちゃん、すなわち電車好きなようだ。それも、小田急線がお気に入り。通院…