わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2007-01-01から1年間の記事一覧

三時に花子ゴハン→五時に花子シッコの世話→九時起床→掃除→十時すぎに花子大量の大便→クセエ→十二時過ぎにフォーで昼食→少し昼寝→午後から年賀状づくり→年賀状のアイデアは比呂美ねーさんのオコトバから頂戴しましたありがとうございます→十七時にお茶で最中…

Missing Sync 6.0.2

Mac用Palm同期ソフト。ようやくMac OS X Leopardに正式対応。6.0正規ユーザは無償でアップデートできる模様。現在download中。 うーん、どうしよう。ぼくのiMacもバージョンアップしようかな。

星野智幸『無間道』

星野作品は、面白いのだけれど読み続けられない。自分のココロにしっかりバリアを貼っておかないと、強烈すぎる負のエネルギーにたちまち侵食されてしまいそうになるからだ。読了すれば、その負のエネルギーがどこかでプラスに転換するのだけれど。無間道作…

茅野裕城子『ミッドナイト・クライシス』

『犬身』を書評していた茅野の作品。イマドキの中年女性の生き方を通じて、何を伝えようとしているのかがちょっと気になる。 それよりも、「群像」で書評を担当した井坂洋子が引用した、清水哲男(この作家、よく知らないんだよなあ)の詩がなかなか面白かっ…

松浦理英子『犬身』

松浦、七年ぶりの小説ということで話題になっているようだが…。「群像」で、茅野裕城子が絶賛していた。 生殖とは似て非なる、永遠の課題であるセクシュアリティって、一体なんなのだろうか。読後には、甘露、いや「犬の蜜」のかぐわしさが残った。 だってさ…

奥泉光『モーダルな事象』

小説では奥泉の最新作になるのかな? 推理小説らしい。寝る前に、1日1章くらいのスローペースで読むことにした。今のところ内容は推理小説というよりは、ぼくが学生のときにベストセラーになった筒井康隆の『文学部唯野教授』みたい。もっと細かいギャグが多…

金井美恵子『岸辺のない海』

バーで酔ってグダグダになる男を見て、その男の姿と行動に自分自身の断片が含まれることに気づく主人公。その酔っ払いの男にだけ、彼との共通点があるわけではない。彼は誰にでもなれる可能性を秘めている。逆に言えば、彼がどんなにひねくれた行動を取ろう…

組み込まれる/引き返す

六時四十五分起床。皆藤愛子の天気予報を見損ねてしまった。なんとなく調子が出ない。いかん、毎日の生活に皆藤愛子が組み込まれつつある。 年内の実労時間がかなり限られてきた。相変わらずメールの数は多いものの(それ以上にスパムが多くて辟易するが)、…

伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

思春期の娘ふたりとの、ふきげんさに満ちた日常を描きつつ、思春期の不安定さの正体を暴き出そうと(?)する快作エッセイ。 ふたつめかみっつめのエッセイで、娘が自分に生えてきた陰毛を「ちん毛」と呼んでいるという下りにはショックを受けた。言葉が変質…

金井美恵子『岸辺のない海』

死体の描写から、自分の死に対する想いや恐れへの自然なスライド。金井作品には、常に「死」がつきまとっていると思う。目白モノ以外は。

深夜に騒ぐ/広告文士の憑依術

三時ごろだったろうか。ふにゃんふにゃんという、聞きなれてはいるものの夜中に聞くと少々耳障りな声で目を覚ますと、例によって花子が枕のすぐそばに置いたワゴンの天板の上からこちらを見下ろしていた。すぐに起き上がり、どうした、と声をかけ、まだ早い…

金井美恵子『岸辺のない海』

生きることは簡単だ、と主張する主人公。たしかにそうだ。ただ生きるだけなら。そして、(自ら)死ぬことのほうがよほど難しい。また逆に、殺されるのはあっけないほど簡単。肉体的にも、精神的にも。

くだしゃい/Christ, or Zombie

六時四十分起床。資源ゴミの日。月曜に整理した古雑誌をまとめて出す。本を束ねているビニール紐が、わずかにかじかむ指に食い込む。吐く息は昨日よりさらに白い。部屋に戻ってテレビの電源を入れると、皆藤愛子が「温かくしてお出かけください」と言ってい…

町田康『猫のあしあと』読了

読む過程をこのブログで追ったりはしなかったが、実は毎日、ちょこちょこと読みつづけていた。 野良猫の保護、猫の疫病・伝染病、飼い主のモラル、そして猫以外のあらゆる動物の「命」と、様々な問題をエッセイというかたちで取り扱っている。妙なところで理…

金井美恵子『岸辺のない海』

自分にすなおにならず、さんざん他人がいやがる愚行を繰り返していた主人公が、突如弱気になって「一人じゃ生きていけないんだよ」と叫ぶ。このセリフ、単に孤独がニンゲンを弱くするということだけではなく、先日の銃乱射事件だとか、もっと身近なところで…

ヤツガシラ

サトイモの一種なのだが、「ちびまる子ちゃん」の永沢君みたいなカタチをしている。ウチの父の好物で、母が自家栽培したものを送ってくれた。そのまま茹でると、皮がぱっくりと割れるので、そこからムキムキして、塩をつけて食べる。味はサトイモに近いがよ…

ポーズ/おにぎりラッパ

麦次郎はクッションを枕に、ずっとホットカーペットの上で腹を出して寝ている。どう見ても猫としては不自然な姿勢でポーズを取っているとしか思えないのだが、麦次としては極めて自然であり、リラックスしきっているのだろう。 一方、花子はデロンギのオイル…

おなじ空/二極化/高価なパン

六時三十分起床。この冬一番の冷え込みだ、と「めざましテレビ」の皆藤愛子が伝えている。テレビの画面が映し出すお台場だかどこだかの空は地平あたりが黄色く霞み、天頂に近づくにつれ白くなり、いつのまにか淡い青空に変わっている。慌てて身支度し、外へ…

PSION NETBOOK PROでBluetooth

ドライバ不要でBluetoothが使える、という情報があちこちに流れているが、ドライバよりもBluetoothのバージョンの制約という問題のほうが大きい。基本的に利用できるのはBluetooth Ver1.1準拠の通信カードあるいはUSBドングルのみ。1.2でも、2.0+EDRでもハー…

金井美恵子『岸辺のない海』

ライオン。

黙冬/味方

静寂の中で目を覚ます。と書くと格好よく思えるが、要するに目覚しのアラームが鳴る前に目が覚めただけの話だ。何も聞こえない。状態を起こしたときの軽い呻き声と、布団がズレる音だけが、無音の冬の朝の冷え来た部屋にかすかに響く。 冬の朝は他の季節より…

ティッシュの箱争奪戦

元ネタは「GIGAZINE」。ドウブツの子どもの兄弟ってホントに楽しそうに遊ぶ。

金井美恵子『岸辺のない海』

おしかけ同棲女の正体が、主人公の記憶の中からすこしずつ見えてくる。かと思えば、女の発言と男の記憶の食い違い(というよりは「ねじれ」)が原因で、たちまちわからなくなる。 読み手を陥れる小説だ、と思った。どんな世界に陥れようとしているのかは、最…

無意識と設定/共通点と差異/最終日

気が緩むと目覚しを無意識のうちに操作するようになるらしい。八時にセットしたはずの目覚しは鳴らず、いやどうやら一度はなったようなのだが、自然に目覚めたところで目覚しを確認したところ、時間は八時二十八分、そして目覚しが鳴るようセットした時間は…

荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険 PART 6 ストーン・オーシャン』『スティール・ボール・ラン』

ジョジョ全7部作(第7部『スティール・ボール・ラン』は進行中だけど)を、3カ月くらいかけて読破した。リアルタイムに読んでいたのは第四部の東方仗助まで。第4部では第1部からの宿敵ディオとの因縁が薄れてしまった(第2部もディオは無関係だったけれど)…

桟/牛/銃

七時四十五分起床。冬晴れ。天頂では澄みきった藍色の空が、地平に近づくにつれ柔らかに霞んでゆく。冬の空の表情だと実感するが、実際は冬を感じるほど寒くない。 カミサンは個展会場へ。ぼくは留守番しつつ、大掃除を部分的に進めてみる。もっとも、手をか…

金井美恵子『岸辺のない海』

知らない女におしかけ同棲されてしまう主人公。身勝手という罪の加害者だった彼が、はじめて被害者に回ったということか。

東京都美術館「フィラデルフィア美術館展 印象派と20世紀の美術」

印象派好きのぼくとしては見逃せないよなあ、と思いつつも強烈に惹かれる作品がなさそうで、かつスケジュールの問題もあってなかなか足を運べなかった。期待もすこしずつ薄れていたのだが、実際に鑑賞してみるとかなり見ごたえあり。印象派の巨匠の作品を一…

ハチの命日/思いきり/大量ウンコ

以前飼っていた身体障害セキセイインコ、ハチの命日。ハチよ、あの世で元気にやっているか? それとももう転生したか? 新参者のぷちぷちは素行が悪くて困る。おまえからキビしく言ってやってくれよ。 七時起床。今日はスケジュールがぽっかりと空き、谷間に…

金井美恵子『岸辺のない海』

死を意識すると、一転して過剰なほどのロマンチストぶりを見せる主人公。うーん、ひねくれたヤツって概して夢想家なのかな? ぼくもそうだけど。