わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-01-03から1日間の記事一覧

イン・ザ・プール

録画しておいたものを観た。松尾スズキ演じる破天荒な精神科医と患者たちを、オムニバスっぽく描いた快作。 物語の中核になるのは、オダギリジョー演じる、妻に逃げられた三十男が勃起しっぱなしになるという一種の精神障害から立ち直るまでの経緯。ラストで…

伊藤比呂美『伊藤ふきげん製作所』

娘、カノコちゃんの摂食障害。 なぜか、この部分(だけでもないんだけど)を読んでいると金子光晴の『どくろ杯』を思い出す。内容も、時代背景も、文体も、登場人物も、まるで接点はないのに。単純に「詩人が書いた散文」というレベルの話ではないような。う…

松浦寿輝『半島』

「植物園」読了。主人公は、植物園にある料亭で出会った老人とその娘とともにふらりと立ち寄ったゲームセンターのトイレにつながる通路から、暗黒の幻想世界に迷い込む。 心の闇を描く新しい(そうでもないか。奇抜ではあるが)方法なのかな。半島 (文春文庫…

マンネリズムを打破する

八時起床。花子は絶好調。麦次郎は相変わらず。 午前中は近所の荻窪八幡へ初詣で。夕方は軽く西荻方面へ散歩。正月とは最大のマンネリズムの祭典だ、などという考えに囚われるころ。それが一月三日だと思う。おせち料理が今日もなお食卓にのぼることにうんざ…