わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-04-02から1日間の記事一覧

若杉公徳『デトロイト・メタル・シティ』5

根岸君のキャラ、だんだん変わってきている。連載開始のころは、ヨハネ・クラウザー二世のキャラは無理やり創られたものだったが、次第にそれが抑圧された暴力欲求みたいなカタチで、根岸君がもともと持っている「第二の人格」として現れはじめた。そして最…

「四元康祐詩集」

思潮社の「現代詩文庫」。ある方に勧められたのだが、立ち読みしたら脳天かち割られた感じがし、すぐ購入を決めた。おもろいわあ。他人の存在など忘れて「うわあ、すげえ」と思わず口にしてしまったのは、この詩。 会議は最上階で開かれておりますが あいに…

松浦寿輝『もののたはむれ』

「夕占」。ある男色家の苦悩を、「雨」を通じて巧みに描いている。物語性はほとんどない。小説というよりも、詩とは異なる形式を使った言葉の芸術という感じか。 登場するB……という少年、ひょっとしたら主人公の想像の世界だけの存在なのかもしれない。もの…

ユリイカは買わない/ヘモの謎

六時三十分起床。晴れ、平穏な朝。少々ほこりっぽい南風が強めに桜をあおっている。花びらが善福寺川の川面に浮かび、ゆっくりと流れてゆく。桜は散り際かもしれぬが、まだ花吹雪にはなっていない。向かいの古い一戸建ては葉桜になりつつある。 仕事。某不動…