わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-04-08から1日間の記事一覧

松浦寿輝『もののたはむれ』読了

「千日手」。四谷あたりにある古びたアパートの二階にある将棋倶楽部が、実は現実には存在しないものだった、というよくある怪談。なのではあるが、存在がふわりと消えるその感覚は、連作短篇の最後を飾るにふさわしい。 一話一話は、ギリギリのところでかろ…

手の裏反しの空

横殴りの雨が昨夜から降り続いている。春雨は時に激しい表情を見せる。のどかでおだやかなイメージがあるが、実はそうでもない。気がつけば手の裏を反されたように空は豹変する。その荒れっぷりが半端ではない。閉口する。 六時二十分起床。眠い。 朝、昨夜…