わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-05-01から1日間の記事一覧

金井美恵子・金井久美子『ノミ、サーカスへゆく』

金井姉妹の合作。もっとも、美恵子作品の装丁はほとんどが久美子担当なのだが。 前から気になっていたものの、何となく買い控えていた作品。絵本というところで歯止めがかかっていたのかも。最近は絵本も時折買うのだが(長新太とかだけど)、以前は児童文学…

伊藤比呂美・上野千鶴子『のろとさにわ』

呆れるほどのスローペースで、時間があるときだけ読んでいる。現代詩は、無理やり時間をひねり出して読んだりしちゃいけないと思っているので、どうしてもこうなる。 もっとも、今日ふれておきたいと思ったのは比呂美ねーさんの詩ではなくて、上野千鶴子のエ…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「秋の日」。鬱病だろうか、とある三十歳男性の、発病・離婚・愛人との離別・再就職……と半生をつづっている。苦しみはほとんど描かれていない。むしろ、あらゆる部分においてあどけない。木犀の日 (講談社文芸文庫)作者: 古井由吉,大杉重男出版社/メーカー: …

飴寝マスク寝

喉の痛みに起こされた。暗闇の中で目覚まし時計に目を凝らすと、二時四十四分と読めた。床に就いてから一時間半程度、その間に、鼻づまりで口を開いて寝てしまったか、それとも痛みのタネは昼のうちからあったのか。呆けるアタマで視界もはっきりせぬまま、…