2008-07-29から1日間の記事一覧
「新潮」八月号より。老いによる感覚の狂いに、生き方の、あるいは存在自体の狂いが重なる。狂気とは騒々しさを含むものだが、本作での狂気は常に浮ついていながらも寡黙である。狂気が、静寂に向かって耳を澄ませている。そこに徒労感はない。あるとすれば…
ようやく第一巻読了。なっげえなあ。二千枚くらいあるのかな。 姉妹それぞれの異性に対する想いがねじれた方向へ、よたつきながら進んでいく。それを支えているのが、病的と思えるほど細かな日常描写。その視点は大半がよく言えばシニカル。個人的には、壮大…
五時三十分起床。体調は万全とは言えぬのに、どういうわけか目覚めだけは早い。暑さに根を上げて布団から抜け出すわけではなく、かといって悪夢にうなされたりもしていない。ただ、目が覚める。目覚ましの設定を早回りしている。 某IT企業パンフ、某アミュー…