わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-09-24から1日間の記事一覧

町田康『宿屋めぐり』

正しい世界に戻った、と信じる主人公。だが、何かが少しずつ狂いはじめる。 自分の意志を主体と呼ぶとするなら、主人公は主体的にではなく超主体的に、すなわち主体を超えた存在の意志によって、旅をつづけ、その他のあらゆる行動を取ろうとする。うーん、他…

金井美恵子『「競争相手は馬鹿ばかり」の世界へようこそ』

トイレ読書専用にしていたエッセイ、今日は下痢で何度もトイレに行ったので読了してしまった。 内容はバラエティに富むので、一言で感想を書くのは難しいのだが、ひとつだけ言えるのは、金井さんは誰よりも本を、小説を、愛しているということ。それゆえに批…

リービ英雄『仮の水』『延安』

アマゾンで注文した本が到着。前者は小説。後者はエッセイ(らしい)。短篇「仮の水」は「群像」だったか、初出のときに読んだが、ほかの中国を舞台にした短篇も読んでみたい、と思ったので購入。 西洋人と日本人、両方の視点で見る中国。仮の水作者: リービ…

水牛の群れ

五時四十五分起床。晴れ。明け方はなめてかかると確実に体調をくずしそうな冷え込み。日中との気温差に秋の訪れを感じるというのは、あまり風情がない。もっとも、明け方や夕暮れの空に浮かぶ雲は立派に秋のかたちをしていて、こちらは風情風情と喜んでいて…