わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-09-29から1日間の記事一覧

町田康『宿屋めぐり』

テロ。 結局、主人公がやっていることは自己弁護であり、自己擁護。それが次々とアクシデントを生んでいることに、まだ気づいていない。そういうことなのかな。宿屋めぐり作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/07メディア: 単行本購入: 2人 …

古井由吉『始まりの言葉』読了

常に仮名から漢字へと変換しながら言語を操る日本人にとって、言語のもつ意味の解体は、危ういほど近くにある。 古井さんの近年の作品では、言葉の意味が、というよりも、生命そのものが、解体されかかっている。解体され、あの世とこの世の境界線も曖昧なま…

小さく、小さく、

五時五十分起床。雨。冷え込みは強く、十一月下旬並みだという。静かに、舞うように散る細かな雨滴に、小さく、小さく、秋を通り越して、冬が宿っている。長袖のTシャツではまだ寒く、もう一枚、薄いのを羽織った。 仕事。某大学キャンパスガイド。午後から…