わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-10-07から1日間の記事一覧

町田康『宿屋めぐり』

主人公が強引な自己正当化を行うたびに、罪は重なり、誰かが死んでゆく。その、あっけなく死ぬ魂の軽さ。切なさや悲しさはもちろんのこと、罪の意識すらそこにはない。「正義」という言い訳。宿屋めぐり作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/…

飯田章「赤い蒲団」

「群像」10月号掲載。自分のろくでなしっぷり(そうでもないように読めるのだが)に、以前飼っていた馬鹿犬の面影を重ね合わせ、死んでしまった隣家の犬に、その馬鹿犬の面影を重ね合わせる。その経緯に、近い家族の老いや死がさらに挟まってゆく。 不思議な…

キンモクセイ

昨日で大きな仕事が一段落した。そのせいか、急に風邪、というか喘息の症状が悪化。ここまで、気力で持たせていたということか。だが精神力のみに依存するというわけではなかった。よくわからんが、自分にとって必須の要素が忙しさに紛れてどこかにすこんと…