わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-10-13から1日間の記事一覧

伊藤比呂美『女の絶望』

更年期をテーマに落語調の文体で語っている。とぎすまされた言葉とリズムは明らかに「詩」なのだが、イメージに埋没せず(『とげ抜き』も若いころの作品も、現実のようであってもイメージの世界で展開されている感覚というか、一歩距離を置いた感覚というか…

TAKESHIS’

封切りのときは、劇場に行こうと思っていたのだが、スケジュールをうまく調整できず涙をのんだ記憶があるのだが、うーん、行かなくてよかったわ、これ。「DOLLS」ではストーリーはともかく映像の美しさと山本耀司の意匠デザインに感動し、おなじことをこの映…

渇きで目覚める

何度も目が覚めた。花子に起こされているばかりではない。渇きを感じ、そこで眠りが途切れる。夢の中での渇きなのか、現実の渇きか、それとも両方なのかが、判然としない。ひとまず起き上がり、キッチンへ向かい、冷水を一口、二口と飲んで、ふたたび眠る。…