わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-12-25から1日間の記事一覧

多和田葉子『球形時間』読了

刺々しいのになぜか全体的に軟体動物のよう。自己主張が激しそうなのに、なぜか社会状況に埋没する。反抗心でいっぱいなのに、気づけば他の何者かに共感している。突っ走りたいのに、停滞している。そんな、不安定な少年少女たちを描いた傑作。タイトルの「…

諸星大二郎『巨人譚』

『西遊妖猿伝』『海神記』につづくライフワーク、だとか。諸星ファンだが、知らなかった。3つめのライフワークは、「栞と紙魚子」シリーズだとばかり思っていた。巨人譚 (光文社コミック叢書“シグナル” 19)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2…

言えるかッ。とツッコミを入れつつ、

六時五分起床。あーねみい。「めざましテレビ」を見ながら身支度。飯島愛死去のニュースが報じられていた。彼女はバブル崩壊から恢復までの経緯の象徴だったと思う。お亡くなりになったことと、ふたたび経済危機が訪れていることとは、「象徴」としてどこか…