わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

多和田葉子『球形時間』

結局、読みつづけている。小さな違和感と不和が三人称多元描写で淡々と描かれている。まったく関係のない不和と不和とが、あっさりとした(クセあるけど)文体で、しかし強引につなげられてゆく。暴力的。球形時間作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 新潮社発…

今日の事件簿

●寝坊しちまったよ事件 ●石について考えてみました事件 ●アイデア練ってるときに強制再起動するな事件 ●スターレス高嶋事件 ●King Crimsonの40周年記念ライブの音源買っちゃった事件 ●フリップよ、頼むからもう許してあげて事件 ●西荻窪駅前は結構地味事件↓…

ムージル/古井由吉訳『愛の完成/静かなヴェロニカの誘惑』

古井さんは尊敬し敬愛しているが、翻訳作品はまだ未読なので。ムージルという作家にも興味がある。愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑 (岩波文庫)作者: ムージル,Robert Musil,古井由吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1987/12/16メディア: 文庫購入: 4人 …

金井美恵子『スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館』

ずっと買いそびれていたので。スクラップ・ギャラリー 切りぬき美術館作者: 金井美恵子出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/10/14メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (36件) を見る

堀江敏幸『未見坂』

新刊。久々の、ということになるのかな、連作短篇集。未見坂作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/10メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (60件) を見る

多和田葉子『球形時間』

2002年発表のドゥマゴ文学賞受賞作。随分前に買ったのだけれど、忘れていた。 20ページちょい読んだけど、よくわからん。高校が舞台らしい。 これ、一旦やめて堀江さんの新作読もうかな。球形時間作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/06メ…

深い、とはおかしな表現だが

六時起床。冷え込みが深い。深い、とはおかしな表現だが、寒さの穴にはまりこんで、そこから抜け出せなくなる感覚がある。つまり、布団から出ることができない。花子も、寒そうに布団を半分かぶり上手にシッポをまるめてアンモナイトのように丸まっている。 …

諸星大二郎『マッドメン』

気晴らしに読んでいる。十年ぶりくらいかなあ、読み返すの。細かいところ、すっかり忘れていた。マッドメン 1 (創美社コミック文庫)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 創美社発売日: 2006/07/14メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 17回この商品を含むブログ …

リービ英雄『仮の水』読了

「我是」読了。人種なんてものが、相互理解の障壁になっちまう。 淡々とした、決して感情的にならず、主張もせず、の作品。しかし重たいテーマをひたすら考えさせられる。国境や人種といった国際的な問題は日頃日本人はほとんど意識しないはず。だが、その問…

なんとか目覚める

眠いと起きたくなくなる。ずっと寝ていたくなる。しかしそう考えるアタマのほうは、すでに起きているではないか。ならば起こせ。体を起こせ。そう思うのだが、なぜか起きない。間接が、骨が、筋肉が、寝惚けている。それでも、なんとか起きてみる。すると今…

リービ英雄『仮の水』

「我是」。かつて中国に存在したユダヤ移民。 本作も初出時に読んじゃったんだけどねえ。仮の水作者: リービ英雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) を見る延安―革命聖地への旅…

今日の事件簿

●あと9日しかねーじゃんか事件 ●二枚目のネルシャツ事件 ●たぶん怖いのでしょう事件 ●親殺しの変質事件 ●トシちゃん新作事件(田原じゃないよ) ●AV女優にしちゃ地味だな事件 ●相沢真紀さんほんとにRBですよ事件 ●クリームシチュー喰いながらくりぃむしちゅ…

リービ英雄『仮の水』

「老国道」読了。おおらかな農村の裏側に潜む戦争の記憶。偶然直面した他者の死という現実がそこに重なり、主人公と中国人観光ドライバーの乗るアウディの走りは、逃げるようになってゆく。 リービさんの作品、疎外感を感じて当然といった状況に身を置いたま…

ぼけっとしている

七時起床。冷たい初冬の雨。薄暗い部屋の中で、花子も麦次郎もぷちぷちもぼけっとしている。 午前中は掃除。午後より仕事。夕方は散歩を兼ねて環八沿いのOKマートへ。トマトジュースだのヨーグルトだのを購入。一般家庭のクリスマスイルミネーションを眺めな…

おにぎり for Palm、みそ汁 for Palm、そしてSONYのPalmソフト販売

両者とも、たしかまだCLIEが元気だった時代に、「Vega21」というお笑い系Palmサイトで配布していたと思うのだが……。「みそ汁」のほうをまた利用したくなり、探してみたのだがダウンロードできなくなっていた。残念。まあ、なきゃないで済むソフトではあるの…

リービ英雄『仮の水』

表題作読了。リービさんの小説の主人公(白人男性)は、日本語を自在に操り中国語も多少は話せるというのに、東洋人たちとうち解けることがない。わざわざ、自分から疎外されているんだという雰囲気を漂わせているような、自虐的な感じがしてしまう。その自…

不法侵入するちっさいオッサン

夕べは睡魔に負け、愛する「タモリ倶楽部」を観ずに寝るという大失態を犯してしまった。十二時ごろに就寝し、そのまま爆睡、珍しく七時間も寝たことになる。もっとも、四時ごろには一度起きた。花子と麦次郎にゴハンを与え、小便し、花子が騒がなかったので…

いよいよNova?

来年一月八日、米Palm社がイベントの場で重要発表をするとのこと。新OSであるNovaの初披露ではないか、という情報がネットを飛び交っている。 個人的には、スマートフォンはどうでもいいので、PDA/Handheldのラインナップをしっかり作っておいてほしい。 そ…

リービ英雄『仮の水』

表題作。仮の道士。仮の水作者: リービ英雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) を見る日本語を書く部屋作者: リービ英雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/01/26メディア: …

怠惰に、いや寒さに

わんにゃんわんにゃんの日。 あと三十分寝てもいいのではないか。あと一時間寝ても大丈夫ではないか。おそらく仕事は、夜には片づく。毎朝そう思い布団に留まろうと思うのだが、結局二回目あたりの目覚ましのアラームがそんな甘えに似た怠惰な思いを吹き飛ば…

リービ英雄『仮の水』

表題作。リービさん、喧噪の中での疎外感を書くのがホントにうまい。疎外感を常に感じながら生きてきたのだろうか。仮の水作者: リービ英雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) …

乾布摩擦用に健康タワシ

喘息の身だ。風邪を引いて最悪の状況になることを防止するために、カッチョ悪いのだが乾布摩擦をはじめた。もう一ヶ月くらいつづけているが、大きな風邪は引かぬところをみると、多少の効果はあるようだ。 古くなって表面がざらついてきたタオルを使って毎朝…

緊急停止とパンタグラフ

六時起床。眠い。ぬるい。結露少ない。 朝から花子がうるさい。おそらくウンコしたいのだろう。放っておく。 九時四十分、外出。総武線に乗り新宿で乗り換えて五反田に向かう予定だったが、総武線が新宿手前で緊急停止。ざわめく車内にアナウンスが入った。…

リービ英雄『仮の水』

表題作。初出のときに読んだから、二度目なんだよね。 繰り返される「仮の」という言葉から、何を読み取るか。仮の水作者: リービ英雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) を見る…

今日の事件簿

●昨日よりは平穏事件 ●クリームチーズにカシスジャム事件 ●トリのゴハンが見つからない事件 ●「親殺し」の文学について考えちゃったよ事件 ●ありゃあシャムだな事件 ●「新潮」もカッチョよくなっちゃった事件 ●シッコがよーく固まります事件 ●Palm TXの接続…

リービ英雄『仮の水』

最新短篇集。例によって訪中記中心の私小説。 「高速公路」。毛沢東の国が、変わりつづけている。しかし、一方で何も変わらない部分もある。洗練と粗雑の間を漂うように旅する主人公は「老外(がいじん)」として、最初の漢字が発掘された遺跡を見学する。だ…

兵器によって死んだ

六時起床。テレビの電源を入れる。カリフォルニアにF/A-18スーパーホーネットが墜落し民家に激突したというニュースが報じられていた。知り合いがいるので、まさか、とは思ったがすぐさまメールで安否を確認。大丈夫だったのでひとまず安心した。 ホーネット…

高橋源一郎『いつかソウル・トレインに乗る日まで』読了

あまりにスタンダードすぎる。これでいいのか、と強く強く思いながら読みすすめていたら、最後の最後で小説世界が多重化され、虚構と現実(作品内現実であり、読者からすればこれもまた虚構なのだけれど)の境界線が曖昧な状態で、ただ本質的な愛だけが浮か…

Pocketgames 平野さん、ありがとう

今さらなのだが……ときどきPDA関連グッズを購入しているネット通販専門ショップ「Pocketgames」の主催であり、日本におけるマニアックPDA活用の第一人者でもあった平野氏が、8月29日に逝去されていたことを知った。直接の面識はないが、氏の遊び心とサービス…

少々惜しい

六時起床。冷え込みが厳しかったのか、窓の結露が今年一番の激しさ。結露拭きのために、朝の貴重な時間が十分ほど消える。少々惜しい。アイオン 吸水スポンジ スラーペックスメディア: ホーム&キッチンこの商品を含むブログ (1件) を見る 仕事。ほぼ終日、某…