わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

西荻窪「とも吉」

寿司・和食専門店。以前Kaoriさんたちとここで鍋をつついたが、今日はランチ。親子丼、しらすおろし丼。親子丼は地鶏を使っていて濃厚な味わい。スタンダードな作り方ので面白みはないが美味。しらすおろし丼は知床半島のしらすだったような……。これまた濃厚…

Steve Jansen「Swimming in Qualia」

正確には、購入CDではなく購入MP3だけど。 写真家・伊勢聖子の個展のために制作されたらしい24分10秒、1曲のみのインストゥルメンタル作品。静寂の中に響く電子音。アニキの最新作「NAOSHIMA」よりも聞きやすい。 Steve、もうすぐ来日。

角田光代『ロック母』

「緑の鼠の糞」読了。タイで差し歯が抜けた話。 「爆竹夜」。上海でぼられたところからストーリーは始まる。 クソむかつくという感情、そしてどうすれば今後生きていけるのかという戸惑い。この二つがこの作品集全体の世界を支えているような。これって、ま…

予兆と清掃

九時起床。澄んだ冬空。重なる屋根に遮られてはいるが、空に雲は一つもない。風が止まる一瞬、日差しに春の予兆のようなものを感じる。二月も半分を過ぎ、梅の花もほころび始めたのだから春と言ってもいいのかもしれない。 午前中は掃除。午後、散歩を兼ねて…

徹夜明け

七時三十分起床。寝たのは四時過ぎだから三時間少々は眠ったことになる。八時過ぎまで眠りたかったが、花子に起きろ起きろとせがまれたので仕方なく身支度をはじめた次第。 某官公庁パンフが佳境。時折仮眠を取りながら作業を進める。 ただ今二十三時。ひと…

今日の事件簿

スタバでチョコ事件 会議でチョコ事件 記者ハンドブック第10版事件 徹夜事件

角田光代『ロック母』

「ゆうべの神様」読了。大学受験に失敗し、両親の喧嘩にも嫌気がさした主人公は自宅に火を点ける。某ロックミュージシャンの悪魔との契約の逸話を引き合いに出すなど、心理面のつくり込みが巧み。だけど、なんとなくドラマっぽく感じてしまうのはなぜだろう。

ラッパ拒否と根負け

六時三十分起床。昨夜エリザベスカラー、通称ラッパを付けられた花子はふてくされているようで、ぼくの枕元ではなく、布団の足の方でくるりと丸まったまま。ラッパが邪魔そう。寝息がいつもより大きく聞こえるのはラッパの形状のせいか。 某不動産会社の会社…

角田光代『ロック母』

「ゆうべの神様」。意見が食い違うだの虫の居所が悪いだの、そういったレベルを超え、互いを憎しみあうほどの激しい夫婦喧嘩を繰り返す両親。どうやらその原因は父親の浮気にあるらしい。喧嘩するたびに茶碗が割れ、家は荒れる。大学受験を控えた主人公マリ…

あっぱれでない。

花子、右耳の下にできていた大きなかさぶたを引っ掻いて、また血まみれ。今日からラッパ生活です。

あっぱれ。

六時三十分起床。曇天の朝。灰色の空をわずかに映した善福寺川の川面をセグロセキレイが右に左に、前に後ろに、斜めにと小刻みに、鋭角に曲がりながら飛んでゆく。キキキ、キキキと時折鳴き声を響かせる。 某不動産会社の会社案内など。午後から雨が降りはじ…

David Sylvian「Gone to Earth」

邦題「遥かなる大地へ」。ちょっと疲れ気味のときにヨイ。ということに今、気づいた。Gone to Earth (W/CD)アーティスト: David Sylvian出版社/メーカー: Caroline発売日: 2006/04/07メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る

堀江敏幸『バン・マリーへの手紙』

おそらく堀江の最新産文集。 帯には「散文集」とあるが、『郊外へ』のように、小説として読むとおもしろいかも。そんなつもりで買ってみたのであった。ちゃんちゃん。バン・マリーへの手紙作者: 堀江敏幸出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/05/18メディ…

土門拳写真展 日本のこころ

日本を代表する写真家であり、典型的なガンコ者カメラマン。一本芯の通った作風は大好きなのだが、書籍や映像ではなく実際のプリントを観るのはこれがはじめて。名作「筑豊のこどもたち」の悲しい姿にはなぜか現代性が見えてしまった。格差社会に通じるとい…

百草園「アルティジャーノ・ジェラテリア」

ジェラート専門店。ソフトクリームもやっているが。販売するジェラートは自社で運営する牧場で飼う牛のしぼりたて牛乳を用いている。わが西荻が誇るアイスの名店「西荻牧場ぼぼり」と比べるとこちらのほうが味は濃厚。ただし、舌触りがよく口の中でさらりと…

よくばりな休日。

横で左手だけをみょーんと伸ばして添い寝する花子の体温とふっさりした体毛の感覚に名残惜しさを感じつつ、七時四十分起床。大慌てで部屋とトイレの掃除を済ませ、十時過ぎ、カミサンと外出。澄んだ冬空の青が延々とつづく。いまだ路上に残る雪は、アスファ…

角田光代『ロック母』

傑作短編集。「ゆうべの神様」。ふわふわと落ち着かないイナカの女子高生と、ケンカばかりしているその両親。 タンタンとしているなあ、と思った。エグいことばかり書いてあるのに嫌悪感があまり感じられないのは、文章が軽くリズムがあるからかもしれない。…

骨付きラム肉のインド風カレー(少なめ2人前)

用意するもの 骨付きラム肉 250g 玉ねぎ大1/2個→みじん切り にんにく 1かけ→すりおろし ショウガ 1かけ→すりおろし トマト 中2個→さいの目切り スパイス:唐辛子パウダー最大で大さじ1(お好み)+コリアンダーパウダー大さじ1+ターメリックパウダー大さじ1…

IT仏教

八時起床。昨夜から降り出した雪は、おそらく深夜に雨へと変わりすべて洗い流されてしまうのではないか、そんな予想をしていたのだが、見事に裏切られた。屋根や塀の上辺に、わずかではあるがこんもりと積もり、路上は歩けばサク、サク、サクと音が立つ程度…

古井由吉『白暗淵』読了

「鳥の声」。太古の、鳥の声による占い。それが頭上の右から聞こえるか、左から聞こえるかで吉凶を占うこのイメージが、戦時中の降下してきた戦闘機の攻撃の記憶や、登山の途中での虫の知らせ、やはり登山のさなかで鳥の声に救われ男、彼と交際していた女が…

休めない

八時三十分起床。午前中は掃除とアイロン掛け。午後からは仕事。肉体的にも精神的にもかなり疲れている。昨日は一日中頭痛がしていた。だが、休めない。 二十時過ぎ、なんとか状況は収束。明日は法事だが、明後日は休めそうだ。

核ミサイルを打ち込まれる夢を見た。何度も繰り返し繰り返し見る夢。甲高い飛行音が空を斬る。数発は着弾し爆発が起きる。が、まだ生きている。生きながら、放射能に怯える。破滅したはずの世界も、自分自身も、怯えながら、生きながらえている。 六時二十分…

ぬくもりに弱い

六時起床。布団を畳む際、ふと思いついて毛布をきれいに折り畳んだあと、デロンギのオイルヒーターの横にそっと置いておいた。花子、これが気に入ったようで毛布の上にちょいと乗ったきり、そこから離れようとしない。ころりと寝転がり、身体を丸めてすぐに…

古井由吉『白暗淵』

「糸遊」。老いた者の日常に潜む幻覚、すなわち、生死の境。あの世からの声やサインは、容易に聞くことができる。これまたひとつの境地、到達点ととらえるべきか。

せわしなく往復

五時五十分起床。日の出前に起きたのは久しぶりのことだが、残念ながら深く厚い雲に空は覆われ、朝日を見ることはできず。ゴミ出しついでに外に出て、善福寺川に渡る近所の橋から川の流れを眺めてみる。いつもよりいっそう冷え込んだように感じる朝の空気を…

古井由吉『白暗淵』

「潮の変わり目」。決して港につくことのない船の中で、夜は船内の狂騒に耳を寄せ、昼は黙々と荷の積み降ろしをつづける、そしてときおり、知った女と肌を重ねる……そんな夢に捉われた男の話。狂気に通じる夢の中での騒がしき沈黙。 港につくことのない船、と…

混乱回避

六時三十分起床。午前中、そして夕方と二度に渡りメールのラッシュがあり、目を通し返答するだけでいっぱいいっぱい。数分おきに状況が激変し、何を先にやっておけばいいのかがわからなくなる。が、途方に暮れていても進展はない。納期の切羽詰まった順にこ…

古井由吉『白暗淵』

「撫子遊ぶ」。古井にはめずらしく、明確なオチがあるストーリー。冒頭で触れられた平安時代の流行病の絵巻の絵柄が、現代の、主人公の友人の父の死と重なり合う。白暗淵 しろわだ作者: 古井由吉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本…

雪解け靄

六時四十分起床。立春。雪止んで、春来る。俳句にでもなりそうな天気の移ろいではないか。身支度を済ませ、外に出てみる。昨日よりは温かな陽気に解ける雪のしずくのたれる音が朝から騒々しい。善福寺川から顔を出す岩だのブッシュだのに積もった雪もすっか…

古井由吉『白暗淵』

「餓鬼の道」。飢えているのに、食べられない。戦中戦後の貧困の中で、癌に倒れた病院で、糖尿病をわずらった者の日常の中で、飢えが精神的な飽食を呼ぶ。単なる飽食ではない。そこには、悔やみだの恐れだの悲しみだのといった感情が紛れ込んでいる。白暗淵 …