わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

謎の検索キーワード

カウンターを取り付けてから何ヶ月経ったか忘れたが、今日で9万アクセスを突破。ありがとうございます。 というわけでもないが、Googleの解析機能でわかったぼくのブログを見た人の検索キーワードの中から、妙なものをピックアップ。 行正り香……料理研究家。…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「眉雨」。戦場の話はあくまで一要素。日常生活のなにげない部分に、幻視幻覚の類だか妄想だかはよくわからんが、そういった非現実の世界が境界線も曖昧のまま存在している。気づけば、そこに陥っている。現実は見えなくなり、なぜか死の色が濃く漂う非現実…

謎のアレルギーで/どうなることやら

五時起床。二度寝するところだが、そのまま起きてちゃっちゃと身支度し、六時過ぎには仕事をはじめてしまった。 セピア色の朝の空に驚く。朝焼けというほど空も雲も赤くなく、だがどこか夕方のような寂寥感が光に色濃い。シジュウカラの鳴き声が空とは不似合…

King Crimson「The Power to Believe」

朝のうちはモーツァルトの舞曲なんぞ聴いていたのだが、突如破壊的で重苦しいサウンドを聴きたくなり、これを選んだ。 ディストーションギターのキチガイじみたリフ、ツインギターの偏執的なインタープレイ、分裂症のごとく変調し続ける楽曲構成、空洞的にパ…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「眉雨」。語り手の主人公らしき男は、通りがかりのホテルで入ったトイレの中でなぜか戦国時代だろうか、戦場で耳を澄まし敵の様子をうかがっているという幻想を体験する。すごいのは、その描写がさっぱりわからん、ということ。情景は目に浮かぶのだが、実…

ハンカチ買うならバーゲンに限る/ゾンビのごとく/

六時、起床を試みるも失敗。六時三十分起床。今朝もまた曇天。五月晴れという言葉があるが、あれをフライングで見せてほしい。一日や二日、いいじゃないかと思うのだが。 午前中は掃除したりコンビニに行ってゴミ処理券を買ったり。 午後よりカミサンと新宿…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「夜はいま」。ありゃま夢オチですか。 「眉雨」。まださっぱりテーマが見えてこないのだけれど、書き出しが印象的だったので引用。これを、物語のなかでどう活かそうというのか。 この夜、凶なきか。日の暮れに鳥の叫ぶ、数声殷きあり。深更に魘さるるか。…

返しておくれ花子ちゃん

四時。妙なくらいすっきりと目覚めた。枕元で花子が騒いでいた。朝ゴハンあげなきゃ、と起き上がりキッチンで猫缶を空けて器に盛りつけ急ぎ足で戻り、器を床に置いて床につきなおす。まどろみはじめた矢先だった。廊下のほうから、ケポ、ケポ、ケポ、と音が…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「陽気な夜まわり」。眠りの考察を枕に、大学時代の友人の幽霊体験(ドッペルゲンガー体験といったほうが正確か?)へ。80年代の作品だが、すでに文体は現在の古井に限りなく近く、おまけに内容も、あの世とこの世の境界線をうろつくような、ここ数年の古井…

高見順『死の淵より』

病床で記したとされる晩期詩集。死を予感した上で書かれたと思われるのだが、その鮮烈な言葉の力には圧倒される。死が呼び起こすエネルギー、というか。覚悟があるからこそ書ける境地というか。何篇か立ち読みして、ショックを受けっぱなし。その中でも、一…

野間宏『暗い絵/顔の中の赤い月』

いつかは読まなきゃ野間宏。というわけで。暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)作者: 野間宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 1989/04メディア: 文庫 クリック: 16回この商品を含むブログ (16件) を見る

伊藤比呂美『テリトリー論』

敬愛する伊藤比呂美ねーさんの代表作。『テリトリー論』収録の作品は、現代詩文庫の『伊藤比呂美詩集』でしか読んだことがなかったので、思い切って買ってみた。初版版ではなく、アラーキーの写真とのコラボレーション版。プレミアがついていることが多いよ…

ウンクロニシティ/芸術審美眼

花子、八時ごろぼくがトイレでウンコしてたら、同時にウンコした。ウンコの共時性。ウンクロニシティ、と思った。 麦次郎、夕食後にカミサンと観ていた「新日曜美術館(のアートシーン:展覧会情報)」を夢中になって観ている。どうやら彫刻が好きらしく、与…

もどかしさと頭痛/狂ったように植物/古書店散策録

高校時代の後輩が夢に出てきた。いつ、どこで、どんな話の流れでなのかはさっぱり覚えていない。六時、目覚めてからしばらくは、頭の中がもどかしさでいっぱい。 朝のうちは少しだけ仕事。ここのところ根を詰めて作業してばかりだったせいか、今日は頭痛がひ…

眠い→眠くない/敵を喰らうということ

六時三十分起床。眠い。 八時、仕事開始。土曜日だけど。眠い。 十一時、のど飴と昼食用のパンを買いに荻窪駅前まで歩く。眠い。 十二時過ぎ、昼食。パンをしこたま食べる。眠い。 十三時過ぎから仕事再開。眠い。 十六時、集中力が途切れてストレッチ。眠い…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「陽気な夜まわり」。睡眠の手順。不眠という怠惰。

昼飯四回分くらい

六時起床。眠い。 朝から仕事。某介護会社企画、某生命保険会社企画、某不動産会社会社案内。立て込みすぎていて人間性を失いそう。いくつかのプライベートのメールで、かろうじて感情を保っている感覚。 十七時、税理士と決算の打ち合わせ。十八時、小石川…

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

「椋鳥」。二股で女と情事を重ねる男。女たちはどんな因果か、共通の男とばかり関係することになる。おかしな運命に翻弄された女のうち、ひとりは飄々としつつももう一方の女を悲劇のヒロインに仕立て上げる。ところが、飄々とした女のほうが実は狂っており…

想像できない

六時五分起床。昨日のようにゾロ目ではない。 夜のうちに降ったらしい雨は止んでいた。マンションの外廊下にできた水たまりでは、どの程度降ったのか想像できない。外に出てみたが、アスファルトもさほど濡れていない。湿らせる程度の雨だったか、それとも止…

すてきなネーミング

そうか。星空をほったらかしちゃうのか。 http://www.hottarakashi.com/

古井由吉『古井由吉自選短篇集 木犀の日』

『白暗淵』再々読、と言っておきながら、実際に手に取ったのは古井の短篇集。初期から九十年代までの短篇十編が収められている。 「先導獣の話」。通勤ラッシュについて考える、考察を軸にした短篇。例えば満員電車に整然と乗る、というのは、実は狂気ゆえに…

古谷利裕「踏みとどまる《膝》 古井由吉『白暗淵』論」

「群像」5月号より。この評論家のことはよく知らない。「批評空間」あたりによく書いているようだが、この評論を読んで頭の下がる思いがした。文芸評論集、あるならがっつり読んでみたいのだが、Amazonで検索した限り、一冊も見つからなかった。うーむ。 『…

放尿読書/男のロマン

五時五十五分起床。デジタル時計ならぞろ目になる。 しばらく落ち着いた状況がつづいていたのだが、今週に入ってようやくクライアントが内部の体制づくりやら予算策定に一区切りをつけ、企画やら制作やらに目を向けはじめてくれたようで、慌ただしい日がつづ…

星野智幸『植物診断室』読了

幹子と寛樹が復縁するところで物語は終わる。新しい家族のかたち。離散する家族を再度結びつけるには、幹子親子に対する寛樹のような、外部の存在が必要なのかもしれない。 植物診断、スギノコ、寛樹のマンションのベランダのジャングル。どうして植物なのか…

アジフライさえあればいい

六時五分起床。久々に、結露ゼロの朝。真冬の結露拭きは日課になっていたが、ようやく開放されると思うとうれしくてしかたない。 某化粧品会社企画、某官公庁ポスター。 義母がつくってくれたちらし寿司で昼食。 夕方、カミサンは友だちと日本舞踊を観る約束…

金井美恵子『小説論 読まれなくなった小説のために』

20年前の講演録、だったかな。これ、古本で買おうかと思っていたのだが、在庫していた近所の古書店ではプレミア価格になってたんだよなあ……。躊躇しているうちに文庫化。あー、買わなくてよかった。小説論 読まれなくなった小説のために (朝日文庫 か 30-3)…

星野智幸『植物診断室』

寛樹と幹子の決裂。それを癒すかのように行われる植物診断。うーむ……。植物診断室作者: 星野智幸出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/01メディア: 単行本 クリック: 22回この商品を含むブログ (38件) を見る

ぬるりとはみ出し指先に付いたりすると

六時起床。曇天。朝一番は軽く仕事。あいかわらず目鼻がむずがゆい。空気中を舞う何かに反応しているのだけは確かなのだが、それをつきとめることができぬまま、もう何年も、いや十何年か、この症状に、この季節だけ、ゴールデンウィーク直前から五月の第一…

星野智幸『植物診断室』

2/3くらいまで読んだ。おもしろいのだけれど、よくわからん。植物のメタファーを利用したヒプノセラピーのようなものと、主人公の寛樹と幹子、その子どもたちがつくる疑似家族の関係がさっぱり見えてこない。 比呂美ねーさんは『河原荒草』で植物を肉感的と…

しごとべんじょうんこ

六時四十五分起床。はやく目覚めなあかん、と夢の中でせかされているような気分で目覚めた。おそらく、それに近い夢を見ていたのだと思う。目覚めるや否や、今進めている、成果が出るのはちょっと先になりそうな仕事のこと、今日は便所掃除の日だということ…