わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-05-26から1日間の記事一覧

古井由吉「掌中の針」読了

家が見つかって引っ越したら抱いて、と言われた女の物件探し、というよりは街探しに付き合うハメになった萱根。なりゆきで、死病に冒され入院した女を看取ることになる。混濁した意識の中で、女は長年返さなければと考えていたらしい針を、知り合いに返す。 …

 「本 元祖の祝祭  『電気馬』--津島佑子」安藤礼二

「新潮」六月号の書評欄。津島さんの新作の紹介なのだけれど、書き出しの部分を読んで、最近自分は広告などを手掛ける者として、言葉を大切に扱えているのだろうか、突き詰めて使っているのだろうか、と反省してしまった次第。戒めの意味を込めて、引用。 作…

ああっ、もう、まったく!

夜中に花子が大騒ぎしたのだが、その理由がわからない。突然枕元でふにゃー、とやや高めの、ニンゲンの言葉に置き換えれば「ああっ、まったく、もう!」といったトーンの鳴き声が聞こえ、どうした、と声をかけると、洗面所に向かって一目散に走る。ついてい…