わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-07-04から1日間の記事一覧

夏目漱石『硝子戸の内』

ポッドキャストで配信されていた朗読データをiPodで、3倍速にして聴いている。速聴ってヤツですな。 限りなく私小説的、というよりはエッセイ的な内容。他愛もない日常ばかりがつづられるが、そこに現れる漱石らしき主人公の喜怒哀楽の隙間に、虚無的で孤独…

中上健次『鳳仙花』

男気のない繁蔵に苛立ち、出所してからも悪行めいたことをつづけているらしい龍造にも苛立つ。女がひとりで生きることは、現代以上に厳しいのだろう。ましてや、五人の子どもを抱えては。

だが、晴れた

七時起床。今日も曇りだ。だが、ときおり陽が差す。突然、空が膨張したような感覚に襲われ、慌てて窓から見上げてみると、晴れている。厳密には、晴れてはいない。雲の隙間から陽射しがこぼれているだけだ。だが、晴れた、と思ってしまう。雲の切れ目が、昇…