わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』読了

狂気の大祈祷会の最中、米軍機の攻撃を受けて沈没する「橿原」。しかし、主人公と現代からタイムスリップし鼠になってしまったニートの青年、通称「毛抜け鼠」の、一人と一匹だけが……。 『『吾輩は猫である』殺人事件』からつづくSFミステリの流れにあるのか…

浄化したか

六時起床。ここのところずっと読みつづけている『神器 軍艦「橿原」殺人事件』に時折グロテスクな描写があるからだろうか、肉感的な嫌悪感とでも言おうか、そんな雰囲気に満ちた場面が何度も繰り返されるという夢を見た。だが、イヤな夢見のわりには、カラダ…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

ついに、「橿原」の目的がはっきりした。 秩序化した狂気と不条理。これこそが、戦争の原動力なのかもしれない。そんなことを思いながら読みすすめた。神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 …

マヨネーズみたいなニオイの

気づかぬうちに雨が降ったようだ。昨夜食べた焼き肉で少々胃がもたれ、重たさの波が来るたびに目が覚め、目が覚めるたびに同時に起きて部屋をうろつきはじめる花子にちょっとだけ付き合ったり、溜まった尿を排泄したりとしていたのだが、外の気配はまるで感…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

旧友・加藤便二郎との再会。なるほど、すべては石目上水たちが発端だったのか。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (64件) を見る神器〈下〉―軍艦「橿…

欠陥住宅の配管のごとく/猫とインシュリン

七時三十分起床。今朝も鼻水が止まらず。曇天のもと、欠陥住宅の配管のごとくだらだらと漏れ流れつづける洟に嫌気が差すが、どうにもならん。 ミーレ「キャット&ドッグ」で快適に掃除をしてから昼食。午後は二時間少々眠った。体調が悪いと、ドカ食いをして…

マヂですか……

昔、たしか原宿にあった「かわうそ屋」で買ったという、かわうそ君の小物ケースをいただいたことがあったなあ。

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

今度は拷問か。いや、問うてはいないのだから拷問ではないな。決めつけられてはいるが。刑罰か。 ラストシーンが近づくにつれ、人間のドロドロした部分がブッカブッカと作品世界に浮き上がりはじめた。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メ…

昨日から

六時起床。昨日から鼻水が止まらず。 午前中は原宿にて某アパレルメーカーカタログの打ち合わせ。 「洋食亭ブラームス」で昼食後、仕事。午前中の打ち合わせ次第では土日がつぶれるかと思っていたがそうはならず、したがって午後の仕事は余裕をもって進める…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

変態ホモホモ戦争推理SF小説になってきた。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (64件) を見る神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メ…

土埃か何か

六時起床。晴れ。朝から仕事。某通信会社マニュアル企画など。午後、都内某所にて某医療機器メーカーのプレゼン。成功。 夜、なぜか鼻水とまらず。風が強かったから、土埃か何かか。

ワンダフルスピーカー USB

犬の腹にスピーカーが仕込んであります。これで猫などほかのドウブツの鳴き声を再生したいです。

多和田葉子「ボルドーの義兄」

移動中に、ちょこちょこと読みすすめている。散漫で、点描のような作品構成。そして淡々としつつ、時折無表情のまま高揚するというか、唐突にテンションが高まったりするのだが、そのまま未消化でムニャムニャムニャ、という妙なノリ(これが多和田さんの文…

ドリルは男の浪漫である/ミーレ「キャット&ドッグ」雑感

夜中に何度も目が覚めたのは、暑さのためか。夏の盛りの熱帯夜に比べれば屁でもない程度の暑さではあるが、半年以上、喉を締め付ける蒸し暑さから解放されていた身である。まったく慣れていない。掛布団を蹴飛ばし、タオルケット一枚だけ腹の上に乗せて、目…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

石目上水、命の恩人から怪しまれる。オマエ、一体誰なんだ?神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (58件) を見る神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: …

寂しかっただけなのかもしれない

六時起床。朝、身体を起こして布団から抜け出す瞬間が一番座骨神経痛がキツい…はずなのだが、読書療法が効いているのだろう、痛みなどまったく感じなかった。ただし、歩きはじめると若干の違和感を腰の右側やフトモモに感じることがある。まだまだ、というこ…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

石目上水、殺されかける。神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (58件) を見る神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売…

TMSの読書療法

六時起床。眠い。 今日も夏日。窓を開け放っていると、どこからともなく柿の花の青臭い香りがふわりと漂ってくる。決してよい香りとは言えないのだが、どこから流れ込んできたのか、ついついもとを見つけたくなる。 ゴールデンウィーク後半あたりから座骨神…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

艦長および自殺者の水葬の直後、腹を切る陸軍少佐。その最中に、敵潜水艦より魚雷接近。橿原、本作戦中はじめての戦闘。神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブ…

今日の事件簿

風呂の照明故障事件 タマちゃん、まだまだ猫に達せず事件 高い肉、季節外れのしゃぶしゃぶ事件 大分名物だんご汁うめえじゃねーか、ちょっと名古屋の味噌煮込みうどんに似てなくもないがあれほどくどくはないよね事件 ぼぼりのいちごみるく、食べ収め事件 麦…

ミーレ キャット&ドッグ

20年間修理対応が可能。特殊ノズルは吸引力が高く、ペットの体毛をしっかり吸い取ってくれるそうだ。排気が臭わないというのもいい。 到着は来週半ばの予定。それまでは、国内メーカーH社のノズルぶっこわれ掃除機を、だましだまし使ってしのぐ。 [rakuten:p…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

わずか数時間のうちに、5名(だったかな)の乗組員が自殺。そして、日本が日本海溝から浮かび上がってできた、という珍説。「橿原」は日本海溝の底に向かっている…のか? だとすれば、そこには地底世界が広がっているのか。だとすれば、作品世界は『新・地底…

ぼくにとっては致命傷

七時起床。晴れ。気分爽快、と言いたいところだが、ここ数日座骨神経痛が出ているので、そうでもないのが悔しい。 午前中、掃除。掃除機のノズルの部分、以前から少しずつ壊れていったのだが、とうとう回転ブラシが稼働しなくなった。まだ買って2年程度だと…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

暴力という名の不条理。ジョーカー役と思えた登場人物が、権力を得るや否や、マヌケさが薄れ悪辣に変貌してゆく。 そして新たな容疑者が…。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 1…

便所のスリッパ

重装備のスポーツは嫌いだ。そう言っていた高校時代の同級生と、雪山にいる。登山ではない。スキーだ。ぼくらはリフトに乗って山頂を目指す。そこから一気に下まで滑り、もう一度昇り、また降り、と繰り返すつもりでいた。空は雪雲に覆われて薄暗く、リフト…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

犯人だと思っていた人が犯人ではなかったことがわかる、というのは、推理小説の常套手段なのかな。 戦争批判が随所に現れるようになってきた。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック…

ああそうか、全部か

雨。湿った空気が両方のまぶたにズシリとのしかかっているのか、妙に重たく、いや、まぶただけでなく全身に、雨水を吸い込んだような重さを感じる。どうやらまだ眠たいらしい。が、気合いで起きる。六時起床。 仕事。午前中は、連休中にやっておきますね、と…

高円寺 ネパール・インドレストラン カレーマニア カリーブ

なんだかすごい名前だが、要するにネパール系のお店。お味は満足。特に特長はないと思ったけど、ひょっとしたらほかに名物メニューがあるのかも。 お店がちょっとうるさいかも。オーナーの息子さんだろうか、7、8歳のネパール人の子どもが、ぎゃーすかと騒ぎ…

奥泉光『神器 軍艦「橿原」殺人事件』

艦長の割腹以降、「橿原」には何やら剣呑な雰囲気が漂う。 一方、現代にタイムスリップ?していたらしい根木と福金は、ネットカフェ難民の若者とともに「橿原」に戻る決心をする。神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件作者: 奥泉光出版社/メーカー: 新潮社発売日…

福井晴敏『機動戦士ガンダムUC』(1)

今冬、アニメ化されるらしいガンダム小説。ぼくはファーストガンダム世代で、ほかの作品はゼータをちょこっと、それから「逆襲のシャア」くらいしか知らないのだが、本作は「逆襲」以降の世界を描いているらしい。 イントロ的な部分だけ読んだ。人類が本格的…