わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-01-01から1日間の記事一覧

堀江敏幸「欄外の船」読了

「新潮」1月号。文学研究者の発見と出会い、そしてちょっとした焦燥。うん、とても短い作品ではあるが、堀江節がコブシを効かせてブンブンとうなっている感じ。新潮 2010年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/07メディア: 雑誌購入: 1人 …

山城むつみ「『ひかりごけ』ノート」

「群像」1月号。瀕死の状態における人肉食という重いテーマを扱った泰淳先生の傑作のひとつ『ひかりごけ』についての評論。人肉食を罪と決めつけ、登場人物の首のうしろに現れる光の輪は罪の象徴である、という典型的な解釈を否定し、道徳観を超えたところに…

恋しがらずにほかのこと

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 六時四十五分起床。気づけば花子を腕枕している。猫に腕枕を要求されると手が痺れてもそのままにしてしまう、とウチのカミサンがよく言うが、今日は容赦なくスポッと手を抜いた。だが、ま…