わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-02-28から1日間の記事一覧

佐伯一麦『誰かがそれを』/青山真治『帰り道が消えた』

どちらも短篇集。「群像」の書評でなかなか高く評価されていた。佐伯さんは大作『ノルゲ』がすさまじかったが、閉塞感が強いのにしっかり抜け道が見つけられるような気がしてくる初期の作品も気に入っている。青山真治という作家は、名前は知っていたけれど…

「陽が落ちてから」という表現

昨日は陽が落ちてから、といっても午前中は雨、午後は降ったり止んだりで常に色味こそ淡いがしっかりした厚さと広さのありそうな雨雲が空を覆い尽くしたままだったのだから陽が落ちたかどうかなど少なくとも視認はできていないわけだが、視認できるできない…