わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-09-04から1日間の記事一覧

中上健次『現代小説の方法』

自分のあり方に迷ったり自信がなくなったり、というときに、自然に手が伸びる作家。それがぼくにとっての中上健次。とくに『岬』『枯木灘』は繰り返し読んでいる。作品にぼくを元気づけるようなメッセージがあるわけではないし、そんなものなどハナッから求…

レーモン・ルーセル/岡谷公二訳『ロクス・ソルス』

物語の1シーンを繰り返し再現しながら浮き沈みしつづける水中人形。息ができる水。その水中で音楽を奏でる女と、スフィンクスみたいな毛のない猫。電気刺激を与えると活動を開始する死者の脳細胞と神経系。レースするタツノオトシゴ。もう、わけがわからん。…

非現実

六時三十分起床。七時前くらいまでは静かに訪れる秋の気配が目や耳や肌で感じられるのだが、それ以降になると、まだまだ夏がつづいていることを痛感させられる。秋の気配が非現実的なのか、夏がつづくことが非現実的なのか。よくわからん、と思いながらも確…