わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊モーニング

「島耕作」、一難去ってまた一難。だが、その一難が去るところが予定調和的だから、つぎの一難も予定調和的になる…のだろうか。 「特上カバチ」、変態を恥じてはいけない。社長 島耕作(6) (モーニング KC)作者: 弘兼憲史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010…

堂々めぐり

熱帯夜は眠りが浅くなる。エアコンを入れたところで、身体は冷やされ汗は引くものの、不思議と眠りの浅さは変わらない。温度の高低におよそ関係のないところで意識がいい加減に浮き沈みし、猫が鳴いただの、自動に設定してあるエアコンの風力が変わっただの…

夢を壊す画像

ぼくは、これの「外側」に相当するものを、番組ADらしき人物がえっちらおっちらと担いでいるところを見たことがあります。 http://twitpic.com/2fmiqg

水木しげる『墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版』(1)

ネットで注文していたものがやっと届いた。以前ぼくが貸本版と思い込んで読んでいたのはどうやら後日描かれたリライト版。そちらのほうが作品構成もコマ割も絵も完成度は高いのだが、貸本版には独特の荒々しく、なりふり構わぬ姿勢から生まれたエネルギーの…

古井由吉『やすらい花』

「掌中の針」。不毛な部屋探しがつづく中、男は眠るたびに妙な夢を見る。 本作全体に言えることなのだが、男と女が関わりあう場面では、かならず女の「匂い」が描かれる。具体的に描写がつづくわけではないのだが、妙に強く印象に残る。やすらい花作者: 古井…

今日の事件簿

足元を飛ぶカワウ事件 ラブラドール大量放尿事件 同時進行事件 バケラッタ事件 チェンジ・ザ・バインダー事件 二十一時の西荻散歩事件 長さ一尺ばかりの屁事件

David Sylvian「Sleepwalkers」

購入ではなく、予約だけど。公式サイトhttp://www.davidsylvian.com/によると、9月27日リリース。客演、コラボなどの作品を集めたコンピレーション版です。Sleepwalkersアーティスト: David Sylvian出版社/メーカー: Samadhi Sound UK発売日: 2010/09/28メデ…

古井由吉『やすらい花』

「掌中の針」。不毛になりそうな住まい探し…。やすらい花作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (35件) を見る古井由吉の作品はこちら。

朝から焼ける

五時四十五分起床。朝からアスファルトが焼けはじめている。今日も猛暑で酷暑で激暑で炎暑で極暑で暑熱で炎熱なのが目に見えてきた。 書斎に籠もって仕事。書斎は西側にあるので陽の当たらぬ午前中はエアコンオフで作業。午後から急に室温が上がったので、し…

今日の事件簿

猛暑事件 酷暑事件 激暑事件 炎暑事件 極暑事件 暑熱事件 炎熱事件 でもなんとかなっている事件

機動戦士ガンダムUC 〜episode1 ユニコーンの日

ようやくDMM/バンダイチャンネルで配信開始となったので、暇を見計らって視聴。 あのクソ長い原作をどうやって1時間×6話にまとめるんだろう、と気になっていたが、適度にまとめたりやや異なった展開にしたりすることで、見事に1時間に仕上げていた。今回は…

古井由吉『やすらい花』

「牛の眼」。テーマは「母親」。主人公が大昔に読んだ、古典に登場する罪を償うために牛となって転生した母親の業を偶然にも落とすことになった息子。女を見つめていたらその女を連れていたヤクザにフルボッコにされたものの主人公に助けられ、翌日は坊主と…

可能性の獣と不死身の半妖怪

六時二十五分起床。一晩中稼働させておいた扇風機の風向きが悪かったのか、喉がからからになっている。おまけに右肘がひどく痛む。妙な寝相をしてしまったか。 早々に掃除を済ませ、読書などしてみるが朝から尋常ならざる気温の上がり方に、体力よりも集中力…

水木しげる『のんのんばあとオレ』

戦前の、すこしずつ軍国主義に傾く時代背景。もろに影響をくらった子どもたちの中で、茂少年はのんのんばあの影響によりこの世ならざるものに思いを馳せながら、一方で人生における悲しみと、それを乗り越える力を身に付けてゆく。父親から油絵の具をプレゼ…

ゲゲゲ一色

六時起床。曇り空が、黄金色の朝日をわずかに透けさせている。風は比較的強く、涼やか。盛りを過ぎた朝顔や芙蓉がゆらりゆらりと揺れている。 午前中は掃除。終了後、OKマートへ買い出し。帰り道、歩きながら「ホームランバー」を食べた。何十年ぶりの味。 …

古井由吉『やすらい花』

「瓦礫の陰に」読了。三つのエピソードから成っている。瓦礫の陰で交わった男女。それから約三十年後くらいだろうか、空襲の際に物陰で男女が交わることもあったというようなことを語る、首をケガした入院中の老人と足を骨折した四十代の男。さらに十年後く…

徳光和夫

規則正しく五時半に起き、きっちりと身支度ドウブツの世話掃除と済ませ、仕事に取り掛かるのだが、この時点から、そのきっちりさがどこかに失せる。1つの仕事に集中するわけだが、その仕事の中で思考はひたすら迷走する。それが極まるたびに資料をとっかえひ…

古井由吉『やすらい花』

「瓦礫の陰に」。焼け野原で道に迷う女性。彼女を案内する男性。二人は互いの素性も知らぬまま、瓦礫の陰で交わってしまう。交わりのあとで、男は女性が、大空襲の最中に病気だった夫をなくしたことを知る。後日、男は彼女にもう一度会おうと毎日のように瓦…

松屋銀座「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」 http://www.matsuya.com/gegege/index.html

水木サンの三大傑作『ゲゲゲの鬼太郎(or墓場の鬼太郎)』『悪魔くん』『河童の三平』と妖怪イラストの原画展。妖怪のブロンズ彫刻も観られる。妖怪イラストは以前原画を観たことがあるのだが、漫画の原画ははじめて。スーラやエッシャー、ブリューゲルあた…

六時間だけの夏休み

五時三十分起床。朝は日を重ねるごとに秋らしさを深めているのだが、七時を過ぎるころからたちまち盛夏へと逆戻りする。いや、朝の数十分だけがすこしだけ季節を先走ったのかもしれない。燃えるゴミを捨てに外へ出ると、七十過ぎのじいちゃんがランニングに…

古井由吉『やすらい花』

「涼風」読了。爆発や落雷といった禍々しい騒々しさの音たちの先にある静寂を主人公は敏感に感じ取る。そして、その静寂に折り重なるようにしてやってくる、大切な人たちの、あるいはまったく無関係な何者かの死。死の偶発性という名の物語。やすらい花作者:…

扇風機の風の勝ちだな

五時三十分起床。ひどい寝汗に一晩中全身を縛られ締められ、何度も目が覚めたというのに、寝起きの体は不思議とさらり、乾いている。乾いているのは喉だけなのかも、とコップに水を汲み、一息に飲み干してみた。するとたちまち汗が噴き出た。窓を開ける。吹…

完全に一致している画像

http://nekotama404.blog133.fc2.com/blog-entry-20.html こちらから転載しました。みなさん、目の付け所がすばらしいです。

水木しげる『のんのんばあとオレ』

水木さんの幼少期の体験をベースにした描き下ろし作品。ゲゲこと茂少年が妖怪やあの世に関心を抱くきっかけを与えた「のんのんばあ」との思い出。と書くと美談がつづくように思えるが、実は茂少年ものんのんばあも、言ってること、やってること、ともにめち…

古井由吉『やすらい花』

「涼風」。古井さんにしてはめずらしく、断片を積み重ねたような構成がつづく。風にまとわりつく音。音にまとわりつく人間たち。やすらい花作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (35件)…

一番うまいアジの食べ方

五時三十分起床。早起きと言えば清々しいが、実のところは暑さにくじけているだけなのだから呆れる。べたつく汗を風呂で軽く流す。ここでようやく清々しくなれるかと思うが案外そうでもない。心地よいと感じる朝にするには、自分の体に何らかの働きかけをす…

一晩寝れば治る

五時半に起きてドウブツの世話とか掃除とかして十時に小石川で二本連続で打ち合わせしてすぐ戻って荻窪ルミネにある中華料理屋で黒ゴマ担々麺を食べて帰ってきたら下半身がふらついてきて貧血っぽくなったので仮眠を取ったら二時間も寝てしまったのだけれど…

古井由吉『やすらい花』

「涼風」。ある朝帰りの男が生け垣ごしに、老人が鉢植えの並ぶ棚に頭をつっこんで倒れてしまう瞬間を見かける。そのときに、家の中から出てきた若い女性の艶やかな姿に彼は一瞬心奪われる。老人は数日後に亡くなったようで……。 なるほどなあ、と共感した箇所…

吸血鬼エリートとマンモスフラワー

六時起床。夏の夜の暑さは外側というよりもむしろ内側からじわりと湧き出てくるようで、その気まぐれな湧き出し方に一晩中、苦しめられるという表現は大げさなのだが、それに限りなく近い、不快な思いをすることになる。その都度、猫たちが起きている。それ…

古井由吉『やすらい花』

「朝の虹」読了。旧友の死を十年経ってから知らされた男たち。その死をひきずるようにして(と読める)、死んでゆく。老いではない。常になんらかの形で死と向かい合い、それをじっと見つめていた者たちが、死にざまもわからぬままに、死んでゆく。古井さん…