わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-05-05から1日間の記事一覧

古井由吉『栖』

1979年発売の短篇集。古書店で買った。平凡社発行で、初出は『文体』という雑誌の連載とある。文芸誌だろうが、うーん、知らない……。 巻頭の表題作から。男性との関係を兄姉にとがめられ、そして田畑をうろうとする兄姉をとがめ、祖母の死を気に実家のある村…

星野智幸『俺俺』読了

他者を理解しようという気持ち、面倒なことからは逃げ出してしまえという気持ち、異質なものは排除してしまえという気持ちがから生まれた奇妙な世界の、発生から破滅、そして再生まで。星野さんらしい、グロすぎてネガティブすぎて冷静に考えたら読む気力が…

カステラ

こどもの日がやって来る、というと小学生のころは馬鹿だったせいか(今も相当な馬鹿だが)、せいぜい柏餅を食うくらいしか特別なイベントはないというのに、正月や夏休みを迎えるときとおなじくらい記を昂ぶらせていたのをふと思い出した。しかし根拠も理由…