「群像」六月号掲載。おそらくは作者自身がモデルであろう、ある詩人の、異国での暮らしとそこで関わった犯罪者の記憶が、多和田らしい奇妙なずれた文体で淡々と語られる。ねじれているのかストレートなのか、緻密なのかおおざっぱなのかわからない視線。だ…
六時三十分起床。雨。台風が近づいている。雨の朝となるのは昨夜からわかっていたので耳は澄ますまい、と思ったが、やはり雨音に聞き耳を立ててしまう。妙なクセがついてしまった。そのクセをごまかすかのように、テレビを付けて「はやく起きた朝は」で暴走…
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