「群像」六月号掲載。詩を書こうとして書けなかった徹、書こうともしないことで何かを変えようとしている、あるいは何も変えようとしていない、そのどちらなのかよくわからない、だが状況を限界まで楽しもうとする捻くれた考えを持つ徹の友人である相沢との…
五時四十五分起床。慌ただしい。布団から抜け出すことすら、服を着替えることすら、せわしなくなる。急げ、無駄をなくせ、と思えば思うほど、動きは確かに素早くはなるが、手順が大きく抜け落ちたり物を落としたり、果てには机の角にぶつかったりと、明らか…
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