わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-07-18から1日間の記事一覧

古井由吉「子供の行方」

「群像」8月号掲載。一気に読んでしまった。 連作短編の最終話は私小説的な内容。三月の地震の被害と重ね合わせるように辿られる、太平洋戦争末期の東京での空襲からの避難、焼け跡での生活、疎開の記憶。戦争体験は古井さんの作品の柱の一つだが、この短編…

後藤明生『首塚の上のアドバルーン』読了

長い遠回りの末にようやくたどり着いた馬加康胤の首塚の由来。闇雲に歴史にぶつかっていたのではなく、ここにたどり着くための必然としてすべてが紹介されていたのだ、と十分に納得できる流れ。この経緯において馬加康胤は一度たりとも登場していないという…

寝て暮らす

五時四十分、目が覚めるも暑さを感じているうちに二度寝。といっても意識が落ちていたわけではない。まどろんでいたわけでもない。ただただ、ぼーっとしていた。じっとりとねばりつくような汗に全身の毛穴をふさがれるような気がして六時起床。 起き上がろう…