わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

体力を浪費したことにはならない

六時起床。昨夜は日付が変わる前に寝てしまったので睡眠時間は七時間に近い。奇跡的な長時間睡眠。と言っても普段より一時間半くらい多いだけだが。眠りすぎると頭痛が出ることが多いのだが、今朝はぎりぎり大丈夫そうだ。 午前中、税理士の事務所へ。最後の…

田中慎弥「燃える家」(7)

同時多発テロ発生翌日。世界は変わっている。だが日常は大きく変わらない。人々は昨日までとおなじことをする、善光も悪行も含めて。群像 2011年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 53回この商品を…

動物名のタグライン

四時三十分、花子に起こされゴハンを与える。妙に目がさえ、脳みそをピッカピカに磨き上げたような気分になっていたがなぜそうなるのか理由がわからない。ピッカピカの脳みそをすぐに利用する理由も見つからなかったのですぐに寝てしまったら、高校の先輩で…

多和田葉子「雲をつかむ話」

「群像」5月号掲載。前科のある旅役者についての記憶。今回も妙に断片的。だがひとつひとつがフシギと心に響く。群像 2011年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (17件) を…

貴重な漢方

六時五分起床。何度か猫に起こされたせいか五時半にははっきりと目が覚めていたのだが、気づけば目覚ましをセットしたはずの時間を過ぎていた。無意識のうちに止めたのか。わからない。 曇りがちの朝だったが徐々に陽は射しはじめ、気温も四月半ばとは思えぬ…

今日の事件簿

鼻水ふぁなふぁ事件 三倍速的オリエン事件 態度が違いすぎるよ事件 真ッ昼間のヴィドフランス茗荷谷店は暇そうな奥様多すぎで落ち着かない事件 食券販売機に拒絶された事件 Suicaには拒絶されない事件 首を軽く動かしたらボッキーンってすごい音がした事件

週刊モーニング

「ReMember」、先がまったく読めん。 「島耕作」、こういうリーダーが先頭に立ってくれれば、必ず日本は復興できる。それどこか、もっとよい国になれる。まあ、漫画の人物だからいくらでもかっこよく書けるのだが。もっとも、島は幾度も失敗や挫折をしている…

デベシ

五時五十五分起床。今朝も暖か。遠くからカラスの鳴き声だけが聞こえる。姿は見えない。底にセキレイのキキキという声が小刻みに混じる。スズメも小さく声をかぶせる。 麦次郎、皮下輸液170cc。 十時三十分、後楽園へ。葉桜から舞う花吹雪のなかを歩いて打合…

松浦寿輝「不可能」

ラストは推理小説の種明かしのような…。もちろん松浦のことだからフツーには終わらない。 この「もし三島が生きていたら」連作シリーズ、これが最終回なのだろうか。おもしろいのは、松浦はもし三島が生きていたら市ケ谷での一件のあとは逮捕され、出所して…

今日の事件簿

謎のアレルギーは今日はマシ事件 カミサン檜発症疑惑事件 怒涛のラッシュ事件 ビッグエコーで打合せ事件 デンモクが最新じゃないぞとゴネた事件 変更に次ぐ変更事件

松浦寿輝「不可能」

ありゃま平岡自身が生首になっちゃったよ。群像 2011年 05月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/04/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 53回この商品を含むブログ (17件) を見る松浦寿輝の作品はこちら。

ナメるな/天国まで三日

六時起床。晴れ。風は強く、やや冷たい。だが陽が登るに連れて気温は上がってゆくようだ。 花子が朝から走りまわっては叫び、叫びまわっては走り、の大騒ぎ。もしや、と思ったら案 の定、うんこをした。なぜ猫はうんこをするときに、あるいはし終わったあと…

松浦寿輝「不可能」

「群像」5月号掲載。表紙は地震発生の翌々日には物資とカメラをもって被災地に向かった石川直樹の撮った津波後の海。 三島が生きていたら、を描いた連作。平岡は以前建てた塔に知人やROMS(悔悛老人会)のメンバーを招いてパーティーを行う。そこで平岡が披…

猫と後頭部

五時五十五分起床。花子に枕を奪われていた。枕と言っても痔の悪化防止のために買ったもののどうも収まりが悪くて使わずにいた円座クッションのくぼみを、遊び半分で後頭部に当ててみたらいい感じにフィットしたので以来枕として使っているので正体はクッシ…

中上健次「荒神」

感じたことは昨日の読書日記に書いたことがすべてに近い。時折挟み込まれる、執着なのか諦念なのかよくわからない、唐突な心理描写が気になった。蛇淫 (講談社文芸文庫)作者: 中上健次,井口時男出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/09/10メディア: 文庫 ク…

肥やしの匂い/東京博徒

六時三十分起床。晴れたり曇ったり。上井草まで走る。謎のアレルギー症状対策でマスク着用。呼吸の負荷が高まり呼吸器を強くする効果も望める、と喘息を専門にしているぼくの主治医が言っていた。たしかに少々しんどい。だが、桜の花を見つけるたびにしんど…

中上健次「荒神」

短篇集『蛇淫』収録。孕み女を殺してしまった主人公「彼」の逃亡先での様子を丁寧に、しかし中上らしい荒々しい息遣いでつづっている。自ら嘘っぱちと暴力と欲にまみれた状況を生み出しつづけてしまうが、それでいて、時折気持ちが逃避する。優しさや気弱さ…

やりちんこぞう

六時三十分起床。ここ一ヶ月近く、目覚めるとまずテレビの電源を入れ、NHKのニュースをチェックするのが日課になっていた。今朝もその段取りは変わらない。時間帯によっては交通情報だったり天気予報だったりするが、八割くらいの確率で震災関連あるいは原発…

三浦雅士「孤独の発明」(16)

日本人の死生観、イコール言語。群像 2011年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (20件) を見る三浦雅士の作品はこちら。

ティッシュを数十枚

昨夜は大きな余震に思わず身構えたが、猫たちはまったく動じていなかった。ところがあとになって思い出すように何かを感じたのか、四時、麦次郎が雄叫びを上げていた。花子は少しだけ騒いだが、 さほどのことではない。ところが気づくと、枕元でくるりと丸ま…

三浦雅士「孤独の発明」(16)

身体的であると同時に言語的な存在でもある人間について。いや、ちょっと違うかな。人間は身体的な存在だが、「私」は言語的な存在。自我は言語によって生まれる。その出発点になるのが、親から付けられた名前。名づけという行為は、「私」の誕生であると同…

花見RUNと汚れた一年生

五時五十五分起床。もう冬みたいだなどと言わせない。季節に人格があるとすれば、こんな主張をされそうな朝。窓の結露を拭かなくて住むのがありがたい。 朝のうちに善福寺川沿いを阿佐ヶ谷方面に向かって5kmほど走った。花見RUNだ。限りなく満開に近づいた大…

三浦雅士「孤独の発明」(16)

「群像」4月号掲載。副題は「再生すること」。大江の傑作『M/Tと森のフシギの物語』における輪廻転生、大岡信の初期の詩作における死者の視点。死者の視点を持つということは生と死の両方を股にかけているということ。 孤独とは永遠普遍の魂から生まれる、…

べらぼうにうまいハム

五時五十五分起床。今日も暖かな朝。限りなく冬に近い春から、春の真ん中あたりへと季節は着実に動いている。善福寺川では冬の水鳥たちの姿があまり見られなくなってしまった。だがすでに渡来しているツバメがいる。虫たちも活発に動きはじめている。春の花…

保坂和志「未明の闘争」

「群像」4月号掲載。半魚人の思い出から猫の思い出へと、テキストは相変わらず迷走しつづける。猫を飼うことの悲しみと喜び、その同居。群像 2011年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 7回この商品…

iMac 昇天

六時起床。比較的暖かな朝。朝日が眩しい。善福寺川の照り返しも眩しい。天候は爽やかだが、起きた途端に顔をしかめた。寝違えたようだ。 仕事。某アミューズメント企業企画、某大学広告、某官公庁企画など。慌てずマイペースにこなしている。ただ、寝違えが…

高橋源一郎「日本文学盛衰史 戦後文学篇」(16)

スタジオジブリの宮崎駿監督との対談のエピソードから、前号に引きつづき石坂洋次郎『青い山脈』論へ。あるは、日本における戦後アニメの誕生と終わりの話から、戦後文学の誕生と終わりの話へ。もっとも、戦後文学の「終わり」については触れられていないの…

お人よし

六時起床。昨夜は昼に食べたかき揚げそば定食が重かったのか、風邪気味だったところ出かけて突然冬に逆戻りしたかのような花冷えで悪化させてしまいそれが消化器系に来たのか、よくわからんが猛烈に胃が重くなり、吐きそうになってしまった。ひとまず絶大な…

中上健次「雲山」

『蛇淫』収録。電車のなかで読んだ。悲壮。追い詰められ死に向かっていく生が、不思議なことに妙なエネルギーを帯びていく。主人公は、自分の荒々しい強さに自ら翻弄され、そして家族を巻き込んでしまう。蛇淫 (講談社文芸文庫)作者: 中上健次,井口時男出版…

今日の事件簿

ボーイスカウトに募金事件 高幡不動参拝事件 坊さんに募金事件 開運そば事件 寒い事件 多摩モノレール事件 吉祥寺は人だらけ事件 猫缶とパン事件 LED電球は浴室に向かない事件 食べ過ぎた事件