わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

六時起床。曇り空のもと、湿った冷たさが静かに広がっている。その上に、覆い被さるようにスズメやカルガモの鳴き声が響く。響くというよりは、滑るように伝わってゆく。湿った感覚は確かにあるというのに、どこか金属的な空気に、梅雨でありながら梅雨でな…

久留宮隆『国境なき医師団が行く』

外科医・久留宮の、リベリアでの医師団活動の初日の様子が細かに描かれている。妊娠分娩可憐の仕事が大半を占めるという特殊な状況。政情も医療活動も不安定…。国境なき医師が行く (岩波ジュニア新書)作者: 久留宮隆出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/0…

伊坂幸太郎「超人」

「群像」七月号掲載。ドラマ「スーパーマン」の紹介から一点、さまざまな問題を抱えている男たちのエピソードに物語は移る。群像 2011年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/07メディア: 雑誌 クリック: 13回この商品を含むブログ (26件) …

頭痛と通院

五時五十分起床。雨。なぜか空は明るい。雨雲が白く輝いている。 頭痛に苦しんでいたら、麦次郎が体調を崩した模様。朝はハイテンションだったのに、大便した途端に具合悪そうになってしまった。えづいている。慢性腎不全の悪化だったら怖いので(息や後頭部…

久留宮隆『国境なき医師団が行く』

国境なき医師団。理念と活動内容に共感し、細々とながら毎月定額の募金をつづけている。この本は、半分プライベート、半分仕事の資料として購入。おもしろそうだが、仕事に役立つかどうかはわからん。国境なき医師が行く (岩波ジュニア新書)作者: 久留宮隆出…

週刊モーニング

「ReMember」が休載だなんて。「GIANT KILLING」も休載だなんて。ReMember(1) (モーニング KC)作者: 王欣太出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/23メディア: コミック クリック: 17回この商品を含むブログ (29件) を見るReMember(2) (モーニング KC)作者…

すき間をつくる

五時四十五分起床、八時出発。今週2回目の湘南取材。中央線の朝の通勤ラッシュでもみくちゃになる。節電でエアコン設定は高め、加えて梅雨で湿度も高いから、電車が動く蒸し風呂になっている。汗がとまらない。東海道線はガラガラなので一息つけた。いつ降り…

今日の事件簿

慌ただしすぎて細かいコトをほとんど覚えていないです事件

Lenovo IdeaPad S10-3s

タブレット大流行の中、いまさら感が強いネットブックだが、キーボード付きの端末が好きなので工人舎SH6の後釜として購入。箱から取り出して、軽さと薄さに感動。起動してみて、軽快さに感動。液晶の広さと美しさにも満足。SH6は非常に気に入っていたのだが…

三浦雅士「孤独の発明」最終回

時間の客観的個別性(アインシュタイン)と主体的個別性(ベルクソン)--という、乱暴な把握の仕方でいいのだろうか…。群像 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20…

強く鋭く、突き抜けているなら

五時四十五分起床。昨日の、怒濤の取材ラッシュからようやく解放され、かなり熟睡できたような気がする。しかし寝入りッパナは花子に延々と騒がれ、レムとノンレムの間を釣り糸から外れてしまった浮子みたいにふらふらと漂っていたような気がする。 曇天。目…

今日の事件簿

朝から晩まで湘南で取材事件 ↓関係ないけど表BEST“金”盤 通常盤 (CD+MIX CD) 『湘南乃風 ?Single Best?』アーティスト: 湘南乃風出版社/メーカー: トイズファクトリー発売日: 2011/06/15メディア: CD購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (9件) …

三浦雅士「孤独の発明」最終回

時間について。厳密には、過去の奇妙さと現在という概念の個別性について、ということになるのだろうか。文学評論が相対性理論まで巻き込もうとしている。群像 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリ…

見えなくなる

六時二十分起床。夢を見たことは確かなのだが、どんな夢を見たのかはすっかり忘れているというのに、最近は昔の思い出、記憶にかかわる夢ばかり見ている、などと思いながら目覚めたのは一体どういうわけか。よくわからぬことはわかるまで突き詰めるべきでは…

今日の事件簿

ささやかなる計画的寝坊事件 ちびっ子カルガモ9羽無秩序大暴走事件 パン喰いすぎ事件 出血大サービス事件、いや、サービスはしてないか。 先にメモリが届いたよ事件 社会保険料の計算はわけがわからん事件 この伊勢丹の包みの中身は何なんだ事件 すごく期待…

三浦雅士「孤独の発明」最終回

「群像」六月号掲載。最後のテーマは「現在うという謎」。ぼくは未読なのだが、伊藤整の『街と村』という作品から、歴史の本質をつかみ、さらには歴史と言語の関係性に肉薄しようとする。というよりは、歴史と言語の緊密な関係、言語によって成立させられて…

両家のコラボ

五時五十五分起床。暑いわけではないのに、湿気がねばっこく体にまとわりつく。起き上がりトイレに向かうわずか数メートルという短い距離ではあるが、その湿気を引きずるような感覚で歩いた。いや、それとも引きずっていたのは自分自身の身体ということか。…

週刊モーニング連載作品をちょいと

「西遊妖猿伝」は絶対に完結するまで読みつづける! 「ReMember」、単行本は買わないつもりだったが、今週号を読んで買う気になってしまった。好きなんだよなあ、終戦直後を舞台にした作品って。西遊妖猿伝 西域篇(3) (モーニング KC)作者: 諸星大二郎出版社…

今日の事件簿

ゾンビ物件事件(いい意味で) メモばかり!事件 Evernote、ついにガラケー対応かよ事件(導入したけどガラケーからは使わないだろうなあ) スッカスッカ事件 おいねーちゃん、そんなに喰うのか?事件 個人的には高橋みなみと峯岸みなみを応援していたのだが…

高橋源一郎「日本文学盛衰史 戦後文学篇」(18)

東日本大震災と東京大空襲の類似性、そして時間という概念の曖昧さを、山田風太郎、そして安吾、二人の作家の空襲を扱った作品を通じて語っている。安吾の作品は、「白痴」。スゴイ作品ではあるが、今読み直すと、新たな発見が、というよりも、作品世界によ…

雨の種類

お寺の家の子だった小学校から高校までの友だちが亡くなった、という知らせを聞いた。突然すぎる。どういうことだ。どうすればいい。いや、どうにもできない。通夜は、葬儀は、一体どうなる。慌てふためいているところで目が覚めた。五時四十五分。ここ数年…

キングジム「マメモ」

昔、シャープから出ていた「液晶パッドWIZ」を思い出した。こういう、単機能で安価なデジタルツール、けっこう好き。ポメラも非常に気になった。買わなかったけど。キングジム ハンディメモ マメモ TM2 ブラック×ブラック出版社/メーカー: キングジム発売日:…

居眠り防止アラーム

うるさそうだ。人前では絶対に使えない。 これを尻や乳に付けておいて、満員電車で触られたらアラーム、なーんて使い方もできるかもしれない。 [rakuten:donya:10896566:detail]

保坂和志「未明の闘争」(20)

訪問記録からどんどん話が脱線し、結局は猫との暮らしの話に戻ってしまう…。群像 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る群像 2011年 07月号 [雑誌]出版社…

赤青

五時五十分起床。あ、今日はプラスチックゴミの収集日だった、と大慌てでゴミをまとめて集積所まで走ったが、誰もゴミを出していない。わがマンションだけでなく、隣りもその隣りもそのまた隣りもお向かいも斜め向かいも、どこにもまったく出ていない。ここ…

英語コピー関連の書籍2冊

英語圏の広告がちょっと気になって、役に立つかも、と期待して英語キャッチフレーズの作品集みたいな本を2冊ほどAmazonでポチッた。今日届いたのだが…言語感覚どころかアルファベット自体異なるので、日本のコピーライターが応用しようとするとヤケドしそう…

保坂和志「未明の闘争」(20)

蝦ガ沢家訪問記録。群像 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る群像 2011年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/07メディア: 雑誌 ク…

印象ぶつけ

五時四十五分起床。温度というものを感じさせない朝。ということは、快適な温度ということなのだろう。温度だけではない、湿度も複雑に絡んでくるに違いない。今日の午後は、これらを人為的にコントロールすることで快適な状態を保つためにリビングルームに…

山崎ナオコーラ「昼田とハッコウ(16)」

恋愛小説の要素も絡み…ややこしくなってきた。だが、これもまたリアリズム。群像 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (20件) を見る山崎ナオコーラの作品はこちら

ラップ現象

三時過ぎ、花子にゴハンをせがまれ目を覚ます。いつものことだが、メガネもかけずにダイニングへ向かい、シンク下の通称パッタン、収納スペースにストックしている猫缶「銀のスプーン」を取り出し、パッコフン、と開けて、四分の一ほどを皿に盛る。残りは昼…