わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎「晩年様式集」(7)

「群像」8月号掲載。物語の中心はアカリや三人の女たちからギー・ジュニアへとシフト。うん、着実に進んでいるのだけれど、冷静に文章をたどっていると、物語が進むということはどういうことなのかが、よくわからなくなる。そんな作品。群像 2012年 08月号 […

プロフェッショナルの条件

いろんな具の焼売を交換しあう、という夢を見た。六時起床。 仕事。皆目検討のつかない作業だが、紙に鉛筆で思いついたことを書き、そこから考えを辿っていけば、何とか、ではあるが、かたちにはなる。ただ、それが使えるのかどうかの判断は、すぐにはつかな…

今日の事件簿

振込忘れてた事件 入れ替えましょう事件 コクーンタワーに初潜入事件 adidas安いね事件 ドクターマーチンかたいね事件 便器入れ替えた事件、あるいはクラシアンの対応が早すぎてびっくり事件

村田喜代子「屋根屋」(1)

「群像」8月号掲載。村田さんの作品は文章が明快で映像的にもわかりやすく、それでいて気づくと感覚や思考の穴に突き落とされるような感覚があってスキだ。 博多に住む専業主婦の女性と、屋根修理を依頼された自営業者の屋根屋との会話。屋根屋は営業的な苦…

夏の風は強いか

六時起床。朝は涼やかで、日中は夏の陽射しが暴力的に地面や外壁や人の肌を焼くように降り注ぐものの、風は強く、少し歩くだけでたちまち髪が乱れる。この風の強さは、夏のものなのか、梅雨のものなのか。記憶をたどるが、夏は無風、吹いても微風、という印…

出会いの妙

三連休の中日。土曜月曜は働くが日曜は休むことにしていたせいだろう、気が緩んで六時四十五分まで寝てしまう。七時にはインコにゴハンを与え体重を計らなければならないのだから、ギリギリというところ。七時に起きて七時にゴハンと体重測定をやったら、絶…

舞城王太郎「美味しいシャワーヘッド」

断片の寄せ集めが、少しずつ作品世界をかたどっていく。その世界が、呆れるくらい、ゆるくて、ハンパで、だらしない。エネルギーを感じない。しかし無気力というわけでもない。新潮 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07/06メディア:…

半分仕事

六時十五分起床。時折気まぐれに空が明るく輝き出すのだが、すぐに淀んだ曇り空に戻る。空が晴れようが曇ろうが湿度の高さは相変わらずで、この湿気が呆れるほどだだっ広い帯となって延々と南西へ南西へと延び、その最果てのあたりで、驚異的な豪雨が猛威を…

ドクター・マーチンの3ホール

定番ですな。40過ぎてマーチンってどうよ、と言われそうだが、うるせー、黙れ。(ドクターマーチン)Dr.Martens 3ホールブーツ 1925Z UK8(27cm) ブラック(001)メディア: ウェア&シューズこの商品を含むブログ (1件) を見る

ブラシ的なものばかり

タワシは体を洗うために。しばらく綿の垢すりをつかっていたが、やっぱり男は黙ってタワシだぜ! 久しぶりにタワシを使ったのでヒーヒーだった。 吸盤フック付きのシンク用ブラシは本当に重宝する。わが家では、キッチンだけでなく、洗面のシンクにもこれを…

舞城王太郎「美味しいシャワーヘッド」

「新潮」8月号掲載。まだ読みはじめたばかりだが、断片的な青春群像って感じ?新潮 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/07/06メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る舞城王太郎の作品はこちら。

風以外の音

五時五十五分起床。釈然としない目覚めだったのは、昨夜観た「アメトーーク」のジョジョ芸人が今ひとつ面白くなかったからか。いや、面白くはある。ただ、やっていることが前回とおなじ。野生爆弾の川島が放り込んだボケがすべりまくっていたのも原因だろう…

「週刊モーニング」

「ReMember」なるほど、五凶星まだ残ってたもんね。あと一話。がんばれ王欣太先生。ってもう脱稿してるかもしれないけど。ReMember(1) (モーニング KC)作者: 王欣太出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/03/23メディア: コミック クリック: 17回この商品を含…

風の音

涼を取るという言葉はさすがにまだ使いたくないのだが暑さから逃れたいという気持ちは真夏並みに強く、いや、逃れたいのは暑さというよりも湿気なのかもしれぬが、布団を敷き灯りを消してからも、つい窓は全開とまではいかなくとも、風が通り湿気と温度が逃…

古井由吉+中村文則「予兆を描く文学」

「新潮」八月号掲載。「予兆を描く」というよりは、「反復から予兆を見つけ出す」という感じだろうか。その行為自体がもつ迷いだの揺らぎだのが文学もとい言葉に与える影響は大きい。 中村文則は文芸誌の短篇くらいしか読んだことないな。今度、がっつり読ん…

五時五十分起床。慌ただしさと暑さに翻弄されつづけた一日。はよ休んで明日に備えますわ。

古井由吉「地蔵丸」

「新潮」八月号掲載。音の記憶についての語りが、いつしか悲愴な記憶の語りへと変質していく。悲しみを引き出したいのではなく、何かを批判したいのでもなく、ただ、語る。そこで語られた言葉と言葉のつながりから、あるいは断絶から、何かを探り、引き出そ…

臭いのは誰だ

六時起床。朝のうちだけ涼やかに猫を被っているものの、日中になると猛暑はじわじわと、しかし確実に牙をむく。噛まれて吹き出すのは血ではなく汗だ。 十三時、茗荷谷へ。木蔭を選んで歩く。打ち合わせ一件。エアコンの効いた会議室でなら脳味噌が冴える、と…

古井由吉「地蔵丸」

「新潮」八月号掲載。泣きわめく子どもが菩薩の仮の姿、という昔の物語からゆるやかに作品ははじまり、時鳥の声にまつわる思い出、記憶から、少しずつ若いころから壮年期にかけて経験した、鳥の鳴き声、そして音自体、あるいは聞こえるはずのない音、に、冷…

微妙なる満員、あるいは微妙なる幸運

五時四十分起床。雨音はなく、空はすでに明るい。風は心地よく、陽射しはゆるやかだ。身支度、ドウブツの世話。 七時三十分、外出。満員電車を危惧したが、体が圧迫でよじれるほどの混雑はなかった。満員と言えるかもしれないが、超満員ではない。もっとも、…

初夏の休日、休日の銀座。あるいは半ズボンの一日

六時起床。強めのミスとシャワーのような霧雨が途切れることなく降りつづけているのでランニングを諦め昨夜のうちに用意しておいたアディダスのランニング用Tシャツとショートパンツには着替えず普通のTシャツと普通の半ズボンを着て身支度とドウブツの世話…

眠いのでざっくりと

六時三十分起床。四時間に欠けるくらいしか寝ていなかったのでちょっとツライ朝。身支度では体が先に動くのだが、途中でとまり、そこでようやく思考が追いつく、という感じだ。 カミサンは銀座「ゆめ猫」へ。ぼくは仕事。少し落ち着いたので仮眠、と思ったら…

今日の事件簿

仕事しかしなかった事件

Apple Magic Trackpad

どうもKensingtonのトラックボールの滑りが悪く、ストレスが溜まる。最初は湿気が原因かと思ったが、どうもそれだけではなく、毎年恒例、この時期になると必ず悪化する腱鞘炎のせいで手がうまく動かず、繊細な動作ができなくなっている。Amazonのクーポンを4…

週刊モーニング

「ReMember 」ついにザイツが覚醒!!!!!!! コミック6巻の表紙に描かれた龍治の顔の謎が、ようやくわかった。それにしても、あと二話しかないとは……。一体どうやってまとめるんだ? 「GIANT KILLING」盛り上げております。ReMember(6) (モーニング KC)…

倒れる猫と泳ぐ蛇

五時五十分、目覚まし時計を出し抜くように起床。要するにアラームが鳴るより前に起きたのだが、目が覚めたのは自然とというわけではなく、外が明るかったからなのではないか、そう思えるくらい、日の出の時間は早い。明るい陽射しが鳥たちの甲高い鳴き声を…

くじらナイフ

カワイイです。愛でるならマッコウ。実用なら……ミンクかなあ。 http://www.utihamono.com/knife/kujira.html 《中川政七商店-b》58-中川政七商店くじらナイフ マッコウクジラ【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし】ジャンル: スポーツ・アウトドア > アウトドア > …

小野正嗣『夜よりも大きい』

生、老、死。怨恨と貧困。回答のない問い掛け。うーん、出口のない小説だなあ……。夜よりも大きい (真夜中BOOKS)作者: 小野正嗣出版社/メーカー: リトル・モア発売日: 2010/09/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る小…

トラックボールの顛末

五時四十五分、目覚ましのアラームより早く目覚めた。寝汗がアラーム代わりになったか、それとも朝の冷え込みに体が震えたか。 仕事。少し作業してから事務処理のために銀行めぐり。かなり気温はあがり、ただ歩いているだけだというのに汗が噴き出てくる。と…

小野正嗣『夜よりも大きい』

乳児と母。親子と驢馬と老婆。閉じた空間でほころびはじめる肉体と理性。狂気の発現。夜よりも大きい (真夜中BOOKS)作者: 小野正嗣出版社/メーカー: リトル・モア発売日: 2010/09/29メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見…